...『こちらへ来(き)てから床几(しょうぎ)に腰(こし)をかけるのはこれが初(はじ)めてじゃが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...誓ってお床から起き出すのですけど...
太宰治 「俗天使」
...忽焉としてその床の間はたゞの空白に帰するのである...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...「床をとっといて下さい...
豊島与志雄 「童貞」
...病室の横の方に看護婦と床を並べて寝ている信子は...
豊島与志雄 「二つの途」
...床を展(の)べさせて夢に入る...
中里介山 「大菩薩峠」
...踏(ふ)めばぎし/\と鳴(な)る床板(ゆかいた)に二人(ふたり)の足音(あしおと)を憚(はゞか)つて女(をんな)は闇(やみ)に男(をとこ)を脊負(せお)ふのである...
長塚節 「土」
...余は白い寝床(ベッド)の上に寝ては...
夏目漱石 「思い出す事など」
...床に入ると直ぐ安らかな眠りに入り...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...床板を剥(はが)したまゝ背中から匕首(あひくち)を突つ立てられてこと切れて居たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...床の上には二尺ほどの高さの踏台が一つ...
久生十蘭 「魔都」
...不思議な言葉が床を通して聞こえてきた「このウチをマトモにするにゃ天辺から根太まで全部焼き尽くすしかねえ...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...食事して又二階へ床をしき...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...宿痾(しゅくあ)のために数週間病床に就かれたまま...
堀辰雄 「楡の家」
...直ぐに時計の仕度をして寝床に入りました...
牧野信一 「眼醒時計の憤慨」
...高床の床下を覗きこんだり...
吉川英治 「私本太平記」
...馬上から鼓楼(ころう)の床几(しょうぎ)へ向って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...やがていきなりぺたりと床べたに坐りこむと...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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