...末弟の佐吉さんを庇(かば)うわけだ...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...従来のいわゆる統計物理学は物理学の一方の庇(ひさし)を借りた寄生物であったのであるが...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...最後まで庇おうとした...
野村胡堂 「女記者の役割」
...庇(ひさし)を飛ぶ術を知つて居たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御神酒所なんかには行かなかつた筈だな」「へエ――」「縁臺へ腰を掛けた覺えもあるまい」「――」「文吉がお前を庇(かば)つたんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すつかり親に庇護されて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
......
三好達治 「一點鐘」
...父の横に見慣れぬ庇髪の女のひとをみかけたからである...
矢田津世子 「父」
...庇(ひさし)と窓の雨戸をひっそりと打つくらいで...
山本周五郎 「青べか物語」
...吹雪からつなを庇(かば)うように...
山本周五郎 「風流太平記」
...面上で眉庇(まびさし)のように...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...リヤトニコフの帽子の眉庇(まびさし)を凝視しているうちに...
夢野久作 「死後の恋」
...小生は小生の妻子に対する貴下の御庇護に関する私的御費用の一端として...
夢野久作 「暗黒公使」
...庶民たちのささやかな人権が少しでも庇護(ひご)されてあるものをと...
吉川英治 「大岡越前」
...『…………』錣頭巾(しころずきん)の眉庇(まびさし)の陰に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...養うて下さる御主人のお庇(かげ)と常に思うていたら――その才謀(さいぼう)学識の人いちばい優れている御主人が...
吉川英治 「茶漬三略」
...自分は同情し庇護する...
和辻哲郎 「鎖国」
...おれが三箇の城主父子の庇護者だということを知っているか...
和辻哲郎 「鎖国」
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