...向こうの板庇(いたびさし)の下へはいる...
芥川龍之介 「偸盗」
...お庇様(かげさま)とお出入(でいり)さきで稼ぎがつきます...
泉鏡花 「怨霊借用」
...辞書は校長を庇(かば)ふやうに両肩を怒(いか)らして...
薄田泣菫 「茶話」
...さつきからその女――十八九の女学生風の庇髪に結つた女が...
田山録弥 「波の音」
...旗はだらりと垂れ大川は褐色の満水をたたえ家々は庇(ひさし)をおろし...
丹沢明 「千住大橋」
...同商館は半ばわが庇護下にあつたため...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...或は庇護するような...
豊島与志雄 「反抗」
...こういうわけだ――」「…………」娘を後ろに庇(かば)いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時々頭巾の眼庇(まびさし)をあげて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...できることなら庇(かば)つてやらうと思つたのさ――さうだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして苦もなく死骸を庇の垂木に釣上げたのだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...熱心な彼の庇護者でした...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...あなたを庇(かば)ってあげる義理なんか...
久生十蘭 「あなたも私も」
...学帽の庇(ひさし)が影をおとす端正な顔は...
久生十蘭 「あなたも私も」
...窓のぐるりや屋根庇(びさし)についている新らしい木で彫り物をした蛇腹が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その庇護にすがって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうか少しもお庇(かば)いなく...
吉川英治 「黒田如水」
...あくまで金蓮(きんれん)を庇(かば)っている...
吉川英治 「新・水滸伝」
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