...末弟の佐吉さんを庇(かば)うわけだ...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...暗に浜田が従弟の野村をどんなに庇護(ひご)しているかと云うことを匂わすのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...庇うような温情が現われていた...
豊島与志雄 「反抗」
...社(やしろ)かお寺の庇(ひさし)の下をお借り申さなくちゃあならねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...庇(かば)ったりすると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...先刻(さっき)は変に庇(かば)っていたが」「私には何にもわかりませんが――」「よし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一生懸命幾太郎を庇(かば)おうとしている娘だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下手人を庇(かば)ってやり度さに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...庇(ひさし)の上へ降りて見ます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人はいつでも庇(かば)い合っております」「お夢には男があるだろうな」それは八五郎の遠慮のない問いでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...パラパラパラと疎に庇を打つ大粒の雨足と共に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...梯子を登って庇の端からお照の殺された部屋を覗(のぞ)きましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お鳥を後ろに庇って身構えました...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...偶然という運命の神の庇護によって...
久生十蘭 「悪の花束」
...何の気もなしいつの間にか張り出していた庇(ひさし)がふっとんで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いつしかそこに相対的な関係での庇が出来て(おじぎされるもので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...孤身をご庇護(ひご)のもとに託してからまだ自分の妻子はもとより一族の便りすら何も聞いておりません...
吉川英治 「三国志」
...信長の「外国人」に対する関心や庇護は決して単なる好奇心ではなかったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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