...地震のお庇(かげ)で催促の手が少しは緩(ゆる)むだろうと地震に感謝している...
内田魯庵 「最後の大杉」
...かなり君を庇(かば)ってきてやったぞ...
海野十三 「恐怖の口笛」
...………」いつの間にか土庇の外からさしている日の光が弱くなって...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...長い庇(ひさし)の帽子で顔を隠していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...然(しか)し何處(どこ)といつて庇護(かば)つてくれるものが無(な)いので恁(か)うして來(く)るのだと...
長塚節 「土」
...土藏の庇合(ひあは)ひとか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの男だ――と言つたのはどういふわけでせう」「若主人を庇(かば)つたのだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...曲者を庇(かば)つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庇(ひさし)に冠さるやうに繁つた竹を十本ばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手洗鉢の上の庇に吊つたものでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庇掛(さしかけ)になった薪置場があるのを見つけた...
久生十蘭 「海豹島」
...それを後ろへ庇ふやうにして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...庇(きず)を蔽(おお)い美を粧(よそお)うと云う弱点も無いので...
森鴎外 「雁」
...帽の庇(ひさし)...
森鴎外 「舞姫」
...庇(ひさし)を打つ雨のひっそりした音が...
山本周五郎 「薊」
...伊達宗城の庇護(ひご)をうけて宇和島に匿(かく)れたものであった...
山本周五郎 「新潮記」
...庶民たちのささやかな人権が少しでも庇護(ひご)されてあるものをと...
吉川英治 「大岡越前」
...――すわっと周囲の者は正成を庇(かば)ッて一せいに立ち向いかけたが...
吉川英治 「私本太平記」
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