...広漠な草原を走る - Running through vast grasslands...
...この地域は広漠な砂漠で覆われています - This region is covered with a vast desert...
...広漠な未来が見える - An expansive future can be seen...
...広漠な空間に立っている - Standing in a spacious area...
...広漠な海に浸かる - Soaking in the vast ocean....
...広漠たる地面に対しては容易になし能わざることである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...寧ろ広漠な東京市中をただ訳もなく彷徨(うろつ)き廻る日の方が多かった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...広い地平線や広漠(こうばく)たる平野は少しもなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恐ろしい苦悩の騒擾(そうじょう)が起こった――「広漠たる人なき空間にただ一人いる悩みの叫び」が……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...線のぼやけた無形の広漠(こうばく)さだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...絵画彫刻音楽に至るまでまた昔日(せきじつ)の如く広漠たる高遠の理想を云々(うんぬん)せず概念の理論を排してひたすら活(い)ける生命(せいめい)の泉を汲まんとす...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...「北側の山麓は広漠たる乾燥した砂礫の斜面で...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...普通に北海道によく見られる広漠たる平野で...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...人家が途切れて広漠たる原野が続いていた...
林芙美子 「落合町山川記」
...広漠たる幸運の平野のまっただ中で...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...広漠たる御身を前にしてわたしの思考力ははたと鈍ってしまうのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...寒さは余りひどくなかったが、単調な、広漠たる、あらゆるものの音を呑み込んでしまうような沈黙をなしている雪が、そこら一面に空虚と死との感じを広がらせている...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...すなわち人が広漠の山野を区劃して...
柳田國男 「地名の研究」
...広漠なる未知の草野に入り込んで各自が開墾をする場合に...
柳田國男 「地名の研究」
...一四 湿地を意味するアイヌ語始めて広漠の地に土着した者は...
柳田國男 「地名の研究」
...明るい海端の広漠たる自然の中では...
柳田国男 「雪国の春」
...広漠とした空地を周囲に持たなくてはならぬ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...あの広漠たる大陸と地中海の半島はまるで異なっているが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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