...その功徳(くどく)広大にして...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...今度はいっそう広大に硫黄の火よりもハッキリとして白く...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...極めて広大にして...
高木敏雄 「比較神話学」
...更にその立脚地を広大にせざる可からず...
高木敏雄 「比較神話学」
...気宇が広大になつたのか...
太宰治 「津軽」
...自分の周囲には自分の知らぬ間に自分の知らぬ新しい世界が広大に発展していて...
寺田寅彦 「野球時代」
...二個敵対の神祇は広大に瀰(ひろが)り...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...広大に自失して悲哀を感ずることもないではないですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...見識が広大になったものだ――金ばかりじゃ戦はできないよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...こういう広大にして微妙な四周の自然も...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...藪医者が玄関を広大にして盛んに流行し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...最も広大に人類を裨益したものは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...その地域を極て広大にしこれに我邦に在る全部の桜の種類を蒐(あつ)め種(う)うる事である...
牧野富太郎 「植物記」
...(自注5)大建造物――野原の海岸沿いの畑地を広大につぶして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...広大にして常に動揺していると考えた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この所謂領土は広大に又入り乱れ...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...広大にしてまた異常に肥沃(ひよく)である...
柳田國男 「地名の研究」
...広大にして肥沃な平原で...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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