...そこも広さは上と同じですが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...金貨を驚くべき広さにひきのばして...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...されば我我から見れば宇宙は其の広さに於て際限が無い如くに...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...話し声の反響で室の広さを判断しうるような微妙な音色の差別を再現することはまだできないのであるが...
寺田寅彦 「映画芸術」
...処が高さや低さは、立場の規定には限られない、高き霊・低き霊という言葉は、立場の場合と等しい資格を以て――それ以下の資格を持つ意味に於てでもなくそれ以上ででもなく――語られる(深さ浅さ、広さ狭さ、等々に就いても亦同じ)...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...同じ向きで同じ古さで、同じ広さ、同じ恰好、恐らく同じ間取り、二軒続いた板塀からは、どちらも玄関寄りに松が一本と、それよりやや低い檜葉が一本、似寄った枝ぶりを覗かしていた...
豊島与志雄 「白日夢」
...その六分の一に当る広さの旧皇城がある...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...穹窿(きゅうりゅう)の彎曲部(わんきょくぶ)と底部とにおける広さ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どれほどの広さの土地であるのか...
蜷川新 「天皇」
...もしもパンがあるなら厚さ一分長さと広さ五分位の四角かあるいは菱形(ひしなり)に切ってバターでよくいためてパラパラと今の物へ振かけて食べますと野菜の柔いのにパンのカリカリしたのが混って一層美味うございます...
村井弦斎 「食道楽」
...「モンテーニュが自分のうちに最も尊重している特質といえば、記憶のよさでも、学識の広さでも、弁舌の巧みさでもなく、理性の明徹、判断の正当さであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...広さ竪横ともおよそ四五十間も御座候...
柳田國男 「地名の研究」
...シベリヤの広さに驚歎したのを矢代は思い...
横光利一 「旅愁」
...蛮界の広さと、その蛮界における彼の威力は底知れないものがある...
吉川英治 「三国志」
...六曲一双の屏風の広さを――いや世界の広さを見直して――また眼のまえの細長い一島嶼(とうしょ)の小ささを全図と比例しては見入っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...田畑や穀倉(こくそう)などを蹂躪(じゅうりん)した地域はかなりの広さにわたっている...
吉川英治 「新書太閤記」
...塔身の高さがその広さに対し最低限の権衡(けんこう)を示していること...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...広さはしばしば一エーカーを越えている...
和辻哲郎 「鎖国」
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