例文・使い方一覧でみる「広々と」の意味

...再び広々とした田舎の路に出るのは興味があった... 再び広々とした田舎の路に出るのは興味があったの読み方
エドワード・シルヴェスター・モース　Edward Sylvester Morse 石川欣一訳「日本その日その日」

...いたずらに広々としたアスファルトの路面がのび... いたずらに広々としたアスファルトの路面がのびの読み方
海野十三「西湖の屍人」

...窓際から広々とした庭園を眺めたりしていた... 窓際から広々とした庭園を眺めたりしていたの読み方
大鹿卓「渡良瀬川」

...そこをくぐると両がわが大木にかこまれた広々とした並木道で... そこをくぐると両がわが大木にかこまれた広々とした並木道での読み方
リチャード・オースティン・フリーマン　Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳「予謀殺人」

...天鼓はこの曲を聞いて生れ故郷の渓谷を想い広々とした天地の陽光を慕（した）ったのであろうが佐助は春鶯囀を弾きつつどこへ魂を馳（は）せたであろう触覚の世界を媒介（ばいかい）として観念の春琴を視詰（みつ）めることに慣らされた彼は聴覚によってその欠陥（けっかん）を充（み）たしたのであろうか... 天鼓はこの曲を聞いて生れ故郷の渓谷を想い広々とした天地の陽光を慕ったのであろうが佐助は春鶯囀を弾きつつどこへ魂を馳せたであろう触覚の世界を媒介として観念の春琴を視詰めることに慣らされた彼は聴覚によってその欠陥を充たしたのであろうかの読み方
谷崎潤一郎「春琴抄」

...大きな波を捲き返してる広々とした海があった... 大きな波を捲き返してる広々とした海があったの読み方
豊島与志雄「反抗」

...踏み止まろうと、手を振って、足へ力を入れた刹那、足へ、大きい、強い力が、ぶっつかって――青空が、広々と見えると、背中を、大地へぶちつけていた...
直木三十五「南国太平記」

...右の方は深い広々とした渓谷が開け... 右の方は深い広々とした渓谷が開けの読み方
野上豊一郎「吹雪のユンクフラウ」

...坐板だけで広々とし... 坐板だけで広々としの読み方
原民喜「壊滅の序曲」

...青空は広々としてゐて... 青空は広々としてゐての読み方
原民喜「潮干狩」

...そちら側へ出ればまた景色は広々として来るらしかつた... そちら側へ出ればまた景色は広々として来るらしかつたの読み方
原民喜「潮干狩」

...眼界は広々と展（ひら）け... 眼界は広々と展けの読み方
久生十蘭「地底獣国」

...三十畳程の広々とした部屋で... 三十畳程の広々とした部屋での読み方
久生十蘭「平賀源内捕物帳」

...広々とした構えの外には大きな庭石を据並べた植木屋もあれば... 広々とした構えの外には大きな庭石を据並べた植木屋もあればの読み方
堀辰雄「幼年時代」

...大二郎の眼にでも触れたらまた飛んだ噂を吹聴するだらうと気にはしたものゝ物静かに広々とした風景の中を越えて来た影響であらうか...
牧野信一「心象風景（続篇）」

...麓（ふもと）には広々と開ける水田が見える... 麓には広々と開ける水田が見えるの読み方
柳宗悦「全羅紀行」

...市場は楼門の影に広々と開ける... 市場は楼門の影に広々と開けるの読み方
柳宗悦「全羅紀行」