...幾晩(いくばん)か...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...幾日(いくにち)も幾晩もすぎていったのですもの...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「モミの木」
...俺あ幾晩も幾晩も永(なげ)え夜(よ)うさりチーズの夢をみたよ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...頭から肩にかけて皮の頭巾をかぶって幾晩も雪のうえで寝る――どんな毛織物を着こんでもそれにさらされた者の命を絶やすほどの寒気のなかで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...幾晩もつづいてゐた――...
津村信夫 「挿頭花」
...幾晩でも起きていてあげます...
豊島与志雄 「二つの途」
...彼女は幾晩も、泣き明かしまた考え明かした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...御米(およね)は幾晩(いくばん)も睡眠(すゐみん)の不足(ふそく)に惱(なや)まされたのであつた...
夏目漱石 「門」
...幾晩も幾晩もかかってこさえたんですの...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...幾晩でもお望みの間ずっと泊り込みますよ」そこで...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...また農家に幾晩か泊り...
牧野信一 「湖の夢」
...――幾夕幾晩、あたりが全く空々漠々としている中へ、葡萄酒やコオヒイや官能的な音楽や舞踏なぞにかもされた、熱病のような興奮がみなぎっている、そのきわどい対照に心をさいなまれながら、夫人はじっと坐っていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...ブドリはまるで物も食べずに幾晩も幾晩も考えました...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...幾晩もそうして目がさめ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(a)或る人が永く求めていた情人とゆっくり水入らずで幾晩も過しながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんなことが幾晩も続いた...
山本周五郎 「松林蝙也」
...幾晩も不寝番をしていた記憶をもつていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...ゴオドは、幾晩も/\、この窓側で、陰鬱な廣場に見入つたり、遠く出てゐる氷島人達のことや、そしていつも、あの舞踏の時のことやに思ひ眈つて、すごしてゐた‥‥‥‥舞踏の濟み際は非常に暖かであつた、そしてウォルツを踊つてゐる人々の頭はぐら/\しだした...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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