...ノラ (夫の後の方へ近よつて行つて)貴方本當にさう思ふんですか?ヘルマー 辯護士をしてる間に私は幾度もさういふ例を見たよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...これまでに幾度も苦い目にあっていたから...
海野十三 「見えざる敵」
...この邊を幾度もぐるぐるつて辛(やつ)との事で探し出したんですのい...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...幾度も犬養氏を引合に出して気の毒だが...
薄田泣菫 「茶話」
...幾度もその番付を見直しているところです...
中里介山 「大菩薩峠」
...一年に幾度もないことだったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幾度も幾度も変なことがあったんで――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幾度も/\支度金を稼(かせ)がせた方が實入りになると知つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幾度も幾度も出して読み直したんだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幾度も幾度も考えてみたのでございますよ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...」「その人のことをあなたは幾度も云つたけれど...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...幾度も溯(のぼ)りつけた浅い明るい川上の彼方まで...
牧野信一 「山を越えて」
...乳母(うば)や女中に手を曳(ひ)かれた坊ちゃんの足は幾度もその前で動かなくなった...
水上滝太郎 「山の手の子」
...そして幾度も家の上をまはつて...
宮原晃一郎 「竜宮の犬」
...それまでに幾度も見てすぎたり...
三好十郎 「歩くこと」
...ギリシア人の「やがて死すべきものどもが――」という言葉をまた幾度も胸中で云ってみているうちに...
横光利一 「旅愁」
...「新・平家」の読後感が幾度も載ったそうである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...幾度も念を押した...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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