...幾年もの間、あなたを待っていました...
...彼女は幾年もの間、海外で勉強していた...
...幾年もの歳月をかけて、その建物は完成した...
...幾年もの間、コレクションを集めていました...
...幾年かにわたって、その地域で研究を行っています...
...十幾年と云ふものを徒らに鎖されたる扉の前に立盡してゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...むかし韃靼(だつたん)人と波斯(ペルシヤ)人とが幾年もにわたつて大戦争をしたことがあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...その負担は今後幾年かのあひだの重荷であつた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...もはや幾年経つたらう...
富永太郎 「美しき敵」
...」「然し、幾年もかかるよ...
豊島与志雄 「白藤」
...是は支那から歸られてから幾年ぐらゐ經つて之を作られたかと云ふことははつきり分りませぬが...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...幾年目かに廿五歳に達している者はこの番入を命ぜられた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...わしは、ここ三十幾年、安心というものをしたことがなかった――ほっと、重荷を、降ろしたように感じる...
直木三十五 「南国太平記」
...陸軍へ行く男には春来万里客 春来 万里の客乱定幾年帰 乱定まって幾年か帰らんという文句が用意されている...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...これからいく年も幾年も生活してゆかなければならない...
久生十蘭 「金狼」
...蛍雪幾年の辛苦を忍耐するも...
福沢諭吉 「学問の独立」
...そも幾年月になることだろう...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...かつて幾年か前に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...古い桜樹と幾年か手を入れられたことなく茂りに繁った下生えの灌木...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...幾年たっても変らない感じである...
宮本百合子 「紅葉山人と一葉女史」
...十幾年も戦いつぶしてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...流人という幽暗な壁は十幾年ぶりで除かれた...
吉川英治 「源頼朝」
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