...幾年もの間、あなたを待っていました...
...彼女は幾年もの間、海外で勉強していた...
...幾年もの歳月をかけて、その建物は完成した...
...幾年もの間、コレクションを集めていました...
...幾年かにわたって、その地域で研究を行っています...
...幾年の落葉に埋れてゐた...
石川啄木 「二筋の血」
...十幾年とか二十幾年とか監獄に勤めて地方での徳望家だといううわさだった...
大杉栄 「続獄中記」
...幾年も、この目的のために、努力を重ねながら、彼は働き続けてきているのだ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...例えばある方則または事実の発見前幾年に誰が既にこれに類似の事を述べているといったような事を探索して楽しむのである...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...「この桶は幾年保(も)つだらう...
徳田秋声 「風呂桶」
...その負担は今後幾年かのあひだの重荷であつた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...幾年もまえに山からくる清水の落ち口に彼らの最初の鰭(ひれ)をふった鱒の子はその父となり母となるときがくると稚(いとけな)いころ乳房を含むことを知らぬその口にはじめて吸った清水の味を思いだしてわが子にもそれを吸わそうとおなじ葦べに寄ってくるのをさし網を沈めてとるのである...
中勘助 「島守」
...珈琲と葡萄酒とは帰国の後十幾年に及ぶ今日迄遂に全く廃する事のできぬものとなった...
永井荷風 「砂糖」
...しかしこれまで幾年間同じ級にいた友達とは一緒になれず...
永井荷風 「十六、七のころ」
...あれから又幾年か経って居るので...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...幾年(いくねん)ほどつゞいたかといふことは...
濱田青陵 「博物館」
...其後(そのご)幾年(いくねん)か経(た)って再び之を越えんとした時にも矢張(やッぱり)怕(おそ)ろしかったが...
二葉亭四迷 「平凡」
...」「その女は非常に嚴重に閉ぢ籠めてありましてね、人々は幾年間も、そんな人がゐる事をまつたく知らなかつた位だつたのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...幾年か後には、自分もまた呻きながら苦しみもだへることであらう...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
......
槇村浩 「水車小屋」
...表面は幾年かの小康的平和にあつた時勢だつた...
吉川英治 「折々の記」
...すぐ治承(じしょう)のむかし――もう二十幾年か前になったころの悲痛な社会事件を...
吉川英治 「親鸞」
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