...幾年もの間、あなたを待っていました...
...彼女は幾年もの間、海外で勉強していた...
...幾年もの歳月をかけて、その建物は完成した...
...幾年もの間、コレクションを集めていました...
...幾年かにわたって、その地域で研究を行っています...
...俺が「知らざる神」を信じ出してから幾年の月日を經過した事であらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...幾年月(いくとしつき)...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...今後また幾年かはいるようなことがあって...
大杉栄 「続獄中記」
...二十幾年の男盛(をとこざか)りに截斷(たちき)りて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...幾年ぶりかで産みの母の手に帰って来た瑠美子と...
徳田秋声 「仮装人物」
...さらに幾年かの後(のち)...
豊島与志雄 「魔法探し」
...幾年(いくつ)になんなさる」どてらは自分の事を御前さんと云ったり君と云ったりするようだが...
夏目漱石 「坑夫」
...それから、幾年経たか、或ひは次の年位ゐか、はつきりしないが、江野村の井村氏を私は訪ふた...
野口雨情 「小川芋銭先生と私」
...幾年ぶりの帰郷に...
野村胡堂 「楽聖物語」
...辻一作と山田との関係に於ける空白の幾年が...
北條民雄 「道化芝居」
...東京に出て来て、幾年間か、奴隷に等しい生活をしたあげく、父は世の中を憎み、金を愛する人間になってしまいました...
水上滝太郎 「遺産」
...いつか子の背は、我よりも高く、その四肢は、若く力強く、幾年かの昔、自分の持って居た若き誇り、愛情をその体にこめてある事と想うて居る...
宮本百合子 「大いなるもの」
...「――十幾年かの辛苦が水の泡(あわ)となり...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...これが幾年となく続くと...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...ほとんど十幾年の間...
吉川英治 「江戸三国志」
...うるさい世評の中に生きて来たこの十幾年のうちに...
吉川英治 「日本名婦伝」
...生活費だけは幾年も送金してくれているとか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...この彼女の可笑(おかし)さが未来の幾年かを空虚なものにしてしまうのだ...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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