...幾夜眠らずに附き添って世話をした記憶がつぎつぎと浮んでくる...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...梟(ふくろう)のホーホー声も途絶えたのに炉のそばで愉快な冬の幾夜(よ)さをすごした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...幾夜ぶりかで寝る...
徳田秋声 「爛」
...幾日幾夜かを経た...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...浮子(うき)よりももつと軽々(かろがろ)私は浪間に躍つてゐた犠牲者達を永遠にまろばすといふ浪の間に幾夜ともなく船尾(とも)の灯(ひ)に目の疲れるのも気に懸けず...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...幾夜(いくよ)を重ねてこそと云う」「女が云うんですか...
夏目漱石 「草枕」
...炉辺に膝を交えて冬の幾夜をすごしたのは一昔も前の事である...
浜尾四郎 「正義」
...幾夜(いくよ)詠(なが)めて月(つき)も闇(やみ)になるまゝにいと子(こ)の心(こゝろ)その通(とほ)り...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...それから幾夜となく...
堀辰雄 「旅の絵」
...長い幾夜かを費すのであって...
柳宗悦 「蓑のこと」
...「どうぞ御武運めでたく」と心をこめて祈りながら熟睡のできない幾夜かをおくった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...幾夜幾日かの心の経過を...
吉川英治 「大岡越前」
...幾日幾夜の難路を急ぎ...
吉川英治 「三国志」
...幾夜も悲しみの底に泣いて...
吉川英治 「私本太平記」
...……仰せはお道理、この三郎兵衛とても、幾夜、考えぬことではござらぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...大勢の案内衆や接待役に囲繞(いにょう)されながら歓待の幾夜かを過ごしたであろうなどということも――思うまいとしてもすぐ想像にのぼって来る...
吉川英治 「新書太閤記」
...幾夜も寝ておらぬ」「そうそう...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵の八帖寺通いも幾夜となく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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