...幾分お待たせしましたか? (How long have you been waiting?)...
...彼女の態度は幾分不機嫌なように見える...
...彼の発言は幾分的外れでした...
...彼は幾分震えながら話しました...
...この問題については、幾分微妙な状況です...
...もし幾分でも面白かつたとすれば...
芥川龍之介 「野人生計事」
...對手に對する愛の名に於いて其前に自分の幾分を詐つてゐると意識する心元なさと...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...現在の生活状態の儘で其理想の幾分を各人の犧牲的精神の上に現はさうとする...
石川啄木 「所謂今度の事」
...余より受けたる財産中の幾分かを割いて公共団体に寄贈してくれたならば余は本望である...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...この前会った時はまだ幾分か少年時代の面影を留めていたのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私たちの家にとって幾分寂しいような気がするだけであった...
徳田秋声 「蒼白い月」
...まだ幾分に生まな常識のかき合わせに過ぎぬと思われる部分も多いが...
戸坂潤 「読書法」
...なお幾分かの時間がかかりましたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...幾分でも国家的に必要なしかし外見上はちょっと卑近な題目のように見える問題の研究を鼓舞することに役立てば...
中谷宇吉郎 「球皮事件」
...幾分副作用が出て来はじめたようである...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...私が幾分通訳の意昧でお伴に上つた訳です...
長與善郎 「青銅の基督」
...幾分かの刺戟(しげき)が得られるのだけれども...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...宗助は男だけに幾分か好奇心が動いたと見えて...
夏目漱石 「門」
...幾分(いくぶん)か安之助(やすのすけ)の補助(ほじよ)を足(た)して...
夏目漱石 「門」
...幾分前後したりするかも知れないが――しかし...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...だから私は幾分彼に遠慮すべきだというぐらいは分っていても何もそういちいち軽部軽部と彼の眼の色ばかりを気使わねばならぬほどの人でもなし...
横光利一 「機械」
...猛烈な城兵の突撃を幾分かくいとめてはいたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...何ぼ何だつて幾分かは……」「いや...
若山牧水 「一家」
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