...幾分お待たせしましたか? (How long have you been waiting?)...
...彼女の態度は幾分不機嫌なように見える...
...彼の発言は幾分的外れでした...
...彼は幾分震えながら話しました...
...この問題については、幾分微妙な状況です...
...幾分の同情を繋ぐ楔子(くさび)になつたのであらう...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...人間よりはまだ氣の知れない化ものゝ方に幾分か憑頼がある...
泉鏡花 「遺稿」
...『東京日日』の記者から原稿料の幾分かを貰っていたものだから...
大杉栄 「日本脱出記」
...薪には幾分けちなくらいであったのだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...後年に至り幾分か創業の実况を知るが為ならんか...
関寛 「関牧塲創業記事」
...幾分かはほんとうのことかな? という疑念も萠してくるのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...幾分捨て鉢的な動機も手伝って...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...幾分誇張的に振舞っているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幾分か己(おの)れの世間的経験が広くなったような心持がした...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...母たちも幾分祖母へ遠慮をしていたが...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...手っとりばやく芸術座の儲けの幾分が...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...あの夜の幻影が幾分色褪せたこともあり...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...「頭の格構が幾分か解る程度だつたと思ひますが...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...そんな風に現れているので僕は幾分馬鹿馬鹿しくもなったが...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...幾分違つた綴方や...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...(ホラティウス)恥と貧乏とが幾分か厭わしくないであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幾分なりとも柔らかに取り扱いやすいようにしておく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...停車場の食堂の入口で飲み始めたビールが暫(やが)てウイスキイに変る頃は十二時幾分かの汽車に乗るのがいやになって...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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