...幾分お待たせしましたか? (How long have you been waiting?)...
...彼女の態度は幾分不機嫌なように見える...
...彼の発言は幾分的外れでした...
...彼は幾分震えながら話しました...
...この問題については、幾分微妙な状況です...
...実際彼の友情はいつも幾分か愛の中に憎悪を孕んだ情熱だつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...文学青年的感情は少くとも未だ国際的には幾分か僕にも残りおるなるべし...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...幾分ながら同情を惹(ひ)くに足るものには相違なかった...
芥川龍之介 「蜜柑」
...幾分それをまぎらかすことが出来るけれど...
太宰治 「女生徒」
...その私の耳に今度は低い子供の声で「爺や!厭(いや)だよう! 藤やを叱っては厭だよう!」と幾分掠(かす)れを帯びて聞えてきた...
橘外男 「逗子物語」
...もっとも今日と昔とでは啼きごえの聴き分け方や翫賞(がんしょう)法が幾分異なるらしいけれどもまず今日の例をもって話せばケッキョ...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...しげ子や重夫の親切で幾分慰められた...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...彼(かれ)は彼(かれ)の懷(ふところ)に幾分(いくぶん)の餘裕(よゆう)を生(しやう)じて來(き)たことが凡(すべ)ての不滿(ふまん)を償(つぐな)うて猶(なほ)餘(あまり)あることであつた...
長塚節 「土」
...来(き)た時よりは幾分か空気に暖味(あたゝかみ)が出来(でき)た...
夏目漱石 「それから」
...幾分か安之助の補助を足して...
夏目漱石 「門」
...すでに幾分か相場(そうば)を狂わせてる上へ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...幾分の違いはあるだろうが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...手っとりばやく芸術座の儲けの幾分が...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...まだ幾分かは見えるのであらう...
北條民雄 「外に出た友」
...泣くことにも幾分の快味あり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...保雄には幾分でも自分の感化を受けて然(さ)う云ふ青年文学者の出るのが唯(たゞ)一図(づ)に嬉しいので...
與謝野寛 「執達吏」
...幾分かの意地とか面目とかいうものは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...奈良と郡山の間の佐保川の流域(昔の都)を幾分下に見渡せる小高い畑地である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??