...幾分お待たせしましたか? (How long have you been waiting?)...
...彼女の態度は幾分不機嫌なように見える...
...彼の発言は幾分的外れでした...
...彼は幾分震えながら話しました...
...この問題については、幾分微妙な状況です...
...僕はK君と二人だけになった時に幾分か寛(くつろ)ぎを感じました...
芥川龍之介 「手紙」
...僕が君の批評に對して幾分なりとも不滿を感ずるのは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そしたら幾分でも気分が安らぐかも知れない...
上田広 「指導物語」
...くだけた話し合いの中では幾分とっつきやすいものになる...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...五分くらいの損をしてもなお幾分儲かることなら御得意を百貨店に奪われるよりはと考えて...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...幾分か憤懣(ふんまん)の色を見せて言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...卯平(うへい)の心(こゝろ)も假令(たとひ)一時的(じてき)でも周圍(しうゐ)の刺戟(しげき)から幾分(いくぶん)の力(ちから)を添(そへ)られて或(ある)勢(いきほ)ひを恢復(くわいふく)したのであつた...
長塚節 「土」
...幾分の飄逸捕捉すべからざるものを蔵しながら...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...これで幾分分るのであって...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...この危険を幾分なりとも見得るものは...
新渡戸稲造 「自警録」
...幾分かの望みをかけてゐた...
林芙美子 「瀑布」
...読者はもう幾分お馴染のことであろう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...僅かに眉毛が幾分うすくなつてゐる程度であるが...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...たゞ昔と幾分変つたかたちで自由に羽根を伸してゐるまでゞあつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...それをずつとおしひろめて考へたら或はこの問題に幾分触れるかも知れないといふ気もするが...
牧野信一 「十二年文壇に対する要求」
...粃の一種の幾分か実のあるものをそういう...
柳田國男 「食料名彙」
...たとい幾分か農業を営むとしても...
柳田國男 「地名の研究」
...わしは心の責めが幾分かすむ」「わかりました...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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