...幾分お待たせしましたか? (How long have you been waiting?)...
...彼女の態度は幾分不機嫌なように見える...
...彼の発言は幾分的外れでした...
...彼は幾分震えながら話しました...
...この問題については、幾分微妙な状況です...
...幾分かは働いたのであろう...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...主人はやむを得ず酒はもちろん幾分の骨折りもやるということで...
伊藤左千夫 「去年」
...幾分なりとその人々の覚醒の糧にならんことを希望してやまない...
伊藤野枝 「「婦人解放の悲劇」自序」
...娘の声だけでも聞くのは幾分気持がよいらしく...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...前章以来の読者の疑問の霧は幾分かは霽れる...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...形式の上から見て幾分か類似した点がある...
寺田寅彦 「流言蜚語」
...幾分ホッとしたような溜いきをついて云った...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...幾分私を臆病にしたのであらうが...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...まだ幾分に生まな常識のかき合わせに過ぎぬと思われる部分も多いが...
戸坂潤 「読書法」
...幾分か人の目につく場所を流れてゐたやうな事から...
永井荷風 「水 附渡船」
...幾分かが咽喉を通り得るものと見なければなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...この一文はそれを幾分でも喰(く)い止めるために書いたものである...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...幾分か陽気な感じがした...
夏目漱石 「永日小品」
...お前はお前の幾分こじれた気もちを今度は明さんの方へ向けだしていた...
堀辰雄 「楡の家」
...発動機そのものも幾分磨滅する...
正木不如丘 「健康を釣る」
...と彼はいま幾分か不確な心持になっていた...
松本泰 「緑衣の女」
...故にその時悲歎の相貌を呈すというように説きあったは幾分の理あり...
南方熊楠 「十二支考」
...貞観の「供養記」がその幾分を伝えている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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