...幾分お待たせしましたか? (How long have you been waiting?)...
...彼女の態度は幾分不機嫌なように見える...
...彼の発言は幾分的外れでした...
...彼は幾分震えながら話しました...
...この問題については、幾分微妙な状況です...
...松林にまじっている冬木が幾分の落葉を残していてほんのりとした梢の趣がその空の色と調和がよい 油絵が出来たらなアと思う...
伊藤左千夫 「八幡の森」
...そして彼が幾分か遠慮している間は...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...こうすれば幾分高価に売れるという企(たくら)みからだろうと思います...
上村松園 「迷彩」
...平板なる記実にもし幾分たりとも故人の人物を想到せしむるを得たならこの一篇の目的は達せられている...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...昨年は麥を取つた結果で幾分か御用が參りまして戰爭の馬糧麥を二百石程獻じました...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...幾分誇張的に振舞っているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幾分おびえたような眼(め)つきで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...細君の方にも幾分の恒産があり...
永井荷風 「来訪者」
...日によって幾分かずつ変化がある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...幾分の疑念がある...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...宗助はそのうちの幾分を...
夏目漱石 「門」
...幾分か実行していることであるので...
新渡戸稲造 「自警録」
...明日はきつとそれらの感情を幾分か制し了せるだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...まだ幾分かは見えるのであらう...
北條民雄 「外に出た友」
...幾分(いくぶん)其の製作を妨(さまた)げてゐる...
三島霜川 「平民の娘」
...口元はそう云うたちの人に有り勝な大きくムンと結んで幾分かこわい様な二つの眼はよく張った額の下で輝いて居た...
宮本百合子 「悲しめる心」
...伯父は幾分か我子に対して同情あり「それにね...
村井弦斎 「食道楽」
...幾分ずつか元気を取戻している...
山本周五郎 「青べか日記」
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