...美女 (うなだる)お見棄(みすて)のう、幾久しく...
泉鏡花 「海神別荘」
...此上は不束ものでございますが何うか幾久しくお見棄てないやうに照の一身はお頼み申します」さう言つてお霜婆さんが頭を下げた時春三郎も頭を下げた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...お別れに臨み御高恩を幾久しく記念致したいと存じますによって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...海外発展の事が幾久しくめでたく取り行われるのである...
戸坂潤 「社会時評」
...幾久しく認識されんことを...
戸坂潤 「社会時評」
...幾久しく!……彼女たちの通ってる学校は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幾久しく御贔屓を――」「いうにゃ及ぶじゃ」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...幾久しく辛抱強く力を尽くしたが...
南方熊楠 「十二支考」
...幾久しく聞き馴れた月並の御伽噺(おとぎばなし)にありふれた事では面白からず...
南方熊楠 「十二支考」
...幾久しく御参納いたしますという...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ローマにおいて結婚を幾久しく清らかで安泰なものにしたのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御見知り置かれて幾久しく御別懇に願います」「ああお前さんか...
山中貞雄 「森の石松」
...幾久しくお祈り申上げるばかりでございます...
夢野久作 「暗黒公使」
...それからはまた幾久しく一本調子にその一種の野菜が膳に上る...
若山牧水 「一家」
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