...空想と幼稚な音楽と...
石川啄木 「弓町より」
...美妙自身もまた幼稚な裸体画論を主張して...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...頗ぶる幼稚なものである...
田山録弥 「墓の上に墓」
...今から見るとそういう見地からは幼稚なものであったかもしれない...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...常識とは幼稚なる学識に過ぎないように見える...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...最も幼稚なページを一つ読んだあとで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幼稚なワグナー論の思い出と結び付けて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...*4 バブカ遊び 動物の小骨を一列に立てておいて、それを一定の距離から、やはり骨を投げて倒す、幼稚な遊戯...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私の幼稚な理解力と...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...衣に摺りし昔の里かかきつばたハンケチに摺つて見せけりかきつばた白シヤツに摺り付けて見るかきつばたこの里に業平来れば此処も歌見劣りのしぬる光琳屏風かな見るほどに何んとなつかしかきつばた去ぬは憂し散るを見果てむかきつばた何んと拙(つた)ない幼稚な句ではないか...
牧野富太郎 「植物記」
...西洋の天文学を伝えた人はあっても極めて幼稚なもので...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...私は自分の幼稚な鍬で力一杯この巨きい泥のかたまりをかっぽったけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あまりに幼稚な心を持っているあなただとは知らないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女宮は御自身で罪人らしく萎縮(いしゅく)しておいでになるのも幼稚な御態度である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私どもは幼稚な心であなたを御信用申していましたのが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この歌の幼稚な表現にも母の夫人はほろほろと泣いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...幼稚な心の中にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...まことに幼稚な少女の夢にすぎなかった...
吉川英治 「親鸞」
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