...私はそれをTのように単に幼稚なセンティメンタリズムとして...
伊藤野枝 「転機」
...幼稚なもの――それを金に代へると云ふ事は...
伊藤野枝 「惑ひ」
...美妙自身もまた幼稚な裸体画論を主張して...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...古い幼稚な暗号小説には...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...況(いわ)んや我が国の如き幼稚なる富は果して能(よ)くこれに堪え得るや否やということは...
大隈重信 「〔憲政本党〕総理退任の辞」
...この幼稚な疑問に対してふに落ちる説明をしてくれる教師はまれであろう...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...さすがの幼稚な石女木人のいさかいも...
中里介山 「大菩薩峠」
...事実幼稚なものが多いのである...
中谷宇吉郎 「科学映画の一考察」
...ハーモニカは幼稚な厄介な楽器には相違ありませんが...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...中学生じみた幼稚な興奮や...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...幼稚な証明の仕方はしなかったろうが...
久生十蘭 「金狼」
...それは悪い幼稚な感傷で...
牧野信一 「冬の風鈴」
...この小僧の幼稚な憂悶に打ち興じたあとで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...まだまだとても幼稚なものでございますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...決して縁喜という類の幼稚なる論理からでない...
柳田國男 「歳棚に祭る神」
...……或は科学的の知識が幼稚なために...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...幼稚な空想のなかで――しかし真剣に思いつめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ところどころには幼稚な写生画なども書いてあった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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