...幻燈を持ってきてください...
...幻燈が故障しているので修理に出しました...
...この映画は幻燈で上映されます...
...幻燈のスライドを作成するのに時間がかかります...
...幻燈のプレゼンテーションを見せていただけますか?...
...剣舞の次は幻燈(げんとう)だった...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...これは一体何のために誰のつけた印(しるし)であろう? 保吉は幻燈(げんとう)の中に映(うつ)る蒙古(もうこ)の大沙漠(だいさばく)を思い出した...
芥川龍之介 「少年」
...幻燈の中の様々の人物であったり...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...それに使用されるのは実物幻燈機械なのだが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...この「幻燈」と「岩出銀行血染の手形」とは...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...あの一枚の幻燈の画片を云々するよりは...
太宰治 「惜別」
...所謂「幻燈事件」が起り...
太宰治 「惜別」
...幻燈を見に行かうと囁いたのだ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...疾(と)くに故人となった甥(おい)の亮(りょう)が手製の原始的な幻燈を「発明」したのは明らかにこれらの刺激の結果であったと思われる...
寺田寅彦 「映画時代」
...幻燈のように頭の中にうつって来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...冴えた幻燈の色絵のようにのぞかれたりする...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...七十枚の幻燈を全部使って...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...初めから幻燈を使いながら...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...二十日はお祭りなれば心一ぱい面白い事をしてと友達のせがむに、趣向は何なりと各自(めいめい)に工夫して大勢の好い事が好いでは無いか、幾金(いくら)でもいい私が出すからとて例の通り勘定なしの引受けに、子供中間の女王様(によわうさま)又とあるまじき恵みは大人よりも利きが早く、茶番にしよう、何処(どこ)のか店を借りて徃来(わうらい)から見えるやうにしてと一人が言へば、馬鹿を言へ、それよりはお神輿(みこし)をこしらへておくれな、蒲田屋(かばたや)の奥に飾つてあるやうな本当のを、重くても搆(かまい)はしない、やつちよいやつちよい訳なしだと捩(ね)ぢ鉢巻をする男子(おとこ)のそばから、それでは私たちがつまらない、皆(みんな)が騒ぐを見るばかりでは美登利さんだとて面白くはあるまい、何でもお前の好い物におしよと、女の一むれは祭りを抜きに常盤座(ときはざ)をと、言ひたげの口振(くちぶり)をかし、田中の正太は可愛らしい眼をぐるぐると動かして、幻燈にしないか、幻燈に、己れの処にも少しは有るし、足りないのを美登利さんに買つて貰つて、筆やの店で行(や)らうでは無いか、己れが映し人(て)で横町の三五郎に口上を言はせよう、美登利さんそれにしないかと言へば、ああそれは面白からう、三ちやんの口上ならば誰れも笑はずにはゐられまい、序(ついで)にあの顔がうつると猶(なほ)おもしろいと相談はととのひて、不足の品を正太が買物役、汗に成りて飛び廻るもをかしく、いよいよ明日(あす)と成りては横町までもその沙汰(さた)聞えぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...幻燈の花輪車(かりんしゃ)のよう辮髪の先の灯は...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...次から次へと知る限り幻燈の絵をさし替えるように...
正岡容 「寄席」
...5515丁度幻燈でもしているように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...凡(およ)そ浮かれ男の眼にはそれがアラビア海のマラバル岬に鮮かな赤更紗の虹がうき出たように濃い色彩を着けたことは勿論だがまた彼女が短いスカートから現した近代的な武装を解除した両脚にはいた棕櫚(しゅろ)の葉で作ったような靴下の野性的な蠱惑(こわく)の中から浮かれ男の思いもよらぬ数々の女の生命が幻燈のように現れてくるのだ...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
便利!手書き漢字入力検索