...幸いにして東京に良家のあるありて...
有島武郎 「星座」
...幸いにして金庫破りにかけてはチーア卿は非凡なる技倆を持っている...
海野十三 「共軛回転弾」
...幸いにして我国民は至仁至慈の皇室を奉戴す...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...幸いにして今貴国の大軍艦...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...幸いにして神尾主膳は境の木戸を開こうとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...幸いにして「伝通院学寮」の文字が...
中里介山 「大菩薩峠」
...幸いにしてお銀様は...
中里介山 「大菩薩峠」
...幸いにして、彼の二度目の夫人は音楽を解し、写譜をよくした、夫バッハの作り捨てて顧(かえり)みなかったカンタータ三百曲のうち、百九十曲までは、十三人の子供を養育しながら写譜しておいたのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...幸いにして当局の明断に依って解散させられたからこそ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...よく眺められるのを幸いにして...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...幸いにして諸君の学問が...
柳田国男 「海上の道」
...もし幸いにして彼らに些(すこ)しの天分と...
柳田国男 「木綿以前の事」
...幸いにして人間の種を絶さなかったとさえ謂われている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...思うに幸いにしてその血は濃く流れているにしても...
柳田国男 「雪国の春」
...幸いにして今ある『義経記』の章句の中には...
柳田国男 「雪国の春」
...幸いにしてこの手紙が届いたら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...幸いにして堕落しなかった者は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...幸いにして自分の杞憂は当たらなかった...
和辻哲郎 「地異印象記」
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