...しかし幸いなことにも...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...私共にとって幸いなことには...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...幸いなことに、三番船艙は、まだ浸水をまぬかれていた...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...ところが、幸いなことには、倭文子さんを工場に幽閉すると、彼は、丁度猫が鼠をもてあそぶように、数日の間犠牲者を生かしておいて、存分責めさいなむ様子が見えました...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
......
高見順 「死の淵より」
...幸いなことに自分は高等小学の二年ごろから...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...パトラッシュにとって幸いなことに...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...幸いなことに、登は乳母(うば)がついて来ていてくれるものですから、手数もかからず、郁太郎の方は、もう四つになろうというほどでもあるから、これも、さほど世話が焼けない上に、子守がついていますから、お松はこうして、教育(というのも大袈裟(おおげさ)ですが)の方に身を入れることができるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...幸いなことに、この室には錠が卸してありましたから、闖入者も如何(いかん)ともし難く、立ちつくして苦笑いを試みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供たちが、いちばん糖分を要求する夏の季節になると、幸いなことに、私の故郷では、山野の至るところで、お菓子の代用になるものを発見することができた...
浜本浩 「甘い野辺」
...だが、幸いなことに、彼には私の声や身振りが気に入ったようでした...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...しかし、今では僕は、幸いなことに、あの嘘つきの、怯懦(きょうだ)の、ありとあらゆる「認識者」を無視できるのだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...幸いなことに、と私はいわないわけにまいりません...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...それに幸いなことに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし幸いなことには我国の羽衣説話は...
柳田国男 「年中行事覚書」
...幸いなことには、農業には藁類の堆肥(たいひ)がひつようであって、三種の麦稈などは、苅(か)った年のものを積(つ)み肥(ごえ)にするよりも、さんざんに雨に打たせ煙にいぶして、もろくくだけやすくなったもののほうがよかった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...幸いなことには鳥の言葉は数がいたって少ない...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...しかし幸いなことに...
柳田国男 「雪国の春」
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