...番人のいないのを幸い...
海野十三 「火星兵団」
...こんな幸いなことがない...
海野十三 「氷河期の怪人」
...ここに生涯の幸運をつかめる機会があるわけだ...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...章一の幸福に満ちたたとえば風船玉のふわりふわりと飛んでいるような頭の一方の隅(すみ)には...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...賑かな大きな目も覚めるような停車場――幸いにも其処には予め手紙をやって今日の到着を知らせて置いた遠い親類の男が迎いに来ていて呉れた...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...幸ひに何事も起らなかつたけれども...
田山録弥 「波の音」
...幸(さいわ)いにも...
グリム 中島孤島訳 「ラプンツェル」
...茶屋は幸にして異(ちが)っていた...
夏目漱石 「明暗」
...幸ひあつしがこの眼で見たんだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やつはお前を鎖で縛って不幸にするだけだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...幸にも淋しさを知らぬ家庭あり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...誰もこの不幸な男を止めて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...ちよつと形を違へて(幸ひにも)長く経験した人は痛ましい失恋者となつて自殺することも出来るが……自分は――で...
牧野信一 「凸面鏡」
...その人の幸福を喜びながらも怪しいあこがれの心はそれにも消されなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ヘレネそれが世の幸(さち)...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ふともし山裾の不幸な村を浮べて来ようものなら...
横光利一 「馬車」
...幸福と歓喜との源(みなもと)である家政を好く按排(あんばい)する等の為に熟達した機敏を有(も)つて居る事も...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...おふたりのお幸せを祈っています」「…………」「返辞はどうなさいました...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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