...下の帶一筋あつたを幸に...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...幸いにして仲密の屋敷の地勢は低地であったから...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...自分の幸運がすっかりだめにはなるまいと僕は確信している...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...幸(さいわ)いにして火にも焼かれず...
海野十三 「少年探偵長」
...天(あま)の幸(さき)夜(よ)にあくがるる沈默(もだ)の深(ふか)みを...
薄田淳介 「白羊宮」
...ほとんど幸福に日を過ごしたということは...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...幸子は自分の肉身の者の度重なる不行跡(ふぎょうせき)を何として耻を感ずることなしに打ち明けることが出来ようぞ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...また一茶(いっさ)には森羅万象(しんらばんしょう)が不運薄幸なる彼の同情者慰藉者(いしゃしゃ)であるように見えたのであろうと想像される...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...父の病気は幸にもう快方に向い...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...彼の幸福さうな赤い顔に似合しいやうな浮々した言葉が...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...不幸にして話が外(そ)れて容易に其所(そこ)へ戻(もど)つて来(こ)ない...
夏目漱石 「それから」
...昨日錢形の家へ訪ねて來た手代の幸吉でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幸福な氣持ちになつてゐたのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...人はおうおう不幸(ふこう)にして過失(かしつ)におちいりやすいのです」巡査(じゅんさ)はそれから自分の言い分を申し立てた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...彼らが天や鬼神を畏れるのは自己のこの世における感性的な幸福を求めるためである...
三木清 「親鸞」
...やり方がまずくてわたしは幾多の幸運を取り逃がした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...モリスは幸にもラスキンの結論を彼の序論として進んだ...
柳宗悦 「工藝の道」
...全滅に近い」「幸先(さいさき)よしだ...
吉川英治 「三国志」
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