...中尉のごとく年歯わずかに二十五歳...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...年歯二歳にして既に政府運転の急行列車に突撃を試みたることあり...
谷譲次 「踊る地平線」
...これ一は彼が年歯なお壮なるがため...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...年歯(とし)三十にして初めて自活――それもファニイとその子供迄養う決心をして...
中島敦 「光と風と夢」
...時には私よりも年歯(とし)が若くって...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...実をいうと今まで腹の中では老師の年歯(とし)を六十ぐらいに勘定(かんじょう)していた...
夏目漱石 「初秋の一日」
...年歯(とし)より早く老けた...
夏目漱石 「道草」
...思ふに実朝は庸劣為すなきの人に非ざりしも年歯弱少にして威中外に加はらず...
正岡子規 「病牀譫語」
...其年歯には諸書に異同があるがわたくしは未だ考ふるに遑(いとま)がなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...茶山と蘭軒との年歯の懸隔が想はれる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし年歯の榛軒と相若(あひし)くものは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二人(ににん)年歯(ねんし)の懸隔は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その年歯風采(ねんしふうさい)はなお...
吉川英治 「三国志」
...彼よりもはるかに実力もなければ年歯も若い曹操(そうそう)に倒されました」「弱者がかえって強者を仆す...
吉川英治 「三国志」
...探題としては若すぎるほどな年歯(ねんし)だが...
吉川英治 「私本太平記」
...中ほどにある年歯(ねんし)まだ二十一...
吉川英治 「新書太閤記」
...羨むべき境遇と健康と年歯(ねんし)である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...年歯もまだ、二十歳を幾つも越えてない若殿なので、新将軍秀忠を繞(めぐ)って、この新しい城府に移住していた天下の梟雄(きょうゆう)や豪傑的な大名のあいだに伍しても、父の細川三斎のこけんを落すようなことは決してなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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