...一行は駿さんの十二を最少として、二十歳に近い伊藤の丈(たけ)さん、その弟の秀(ひで)さん、藤野の準(ひとし)さん、戸塚の巍(たか)さんと私の二つ違ひの兄とで、皆十五、六歳の年恰好、おいさんを合せて八人の一行であつた...
安倍能成 「初旅の残像」
...「私にも国もとにこの御隠居様と同じ年恰好のお祖父様(じいさま)があります...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...年恰好(としかっこう)の判断もつかないけれども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...年恰好(かっこう)なども承(うけたまわ)っていたのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「ある僕の全く知らない人の年々に受取る年賀はがきの束を僕に貸してよこせば、それを詳しく調べた上で、その人の年恰好、顔形、歩き振り、衣服、食物の好みなどを当てて見せる」という...
寺田寅彦 「年賀状」
...その年恰好(としかっこう)から見ても...
永井荷風 「ひかげの花」
...一面は年恰好まで変えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年恰好もよく解らないほど物さびておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――年恰好(としかっこう)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年恰好も浜路と同じくらい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年恰好はいろいろだった...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...同じほどの年恰好(としかっこう)ではありましたし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おすゑのらしい年恰好の下駄が脱いであつたので...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...生れ月も近いしおまけに看病のしやすい年恰好だから...
山本周五郎 「柳橋物語」
...……その中に映っている私自身の年恰好が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...見るとその強直屍体は、最前の仮死体の少女とは似ても似つかぬ色の黒い、醜い顔立ちではありますけれども、年恰好や背丈け、肉付き、又は生え際の具合なぞは、どうやら似通っているようで御座います...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...年恰好は四十八、九に見える...
横光利一 「欧洲紀行」
...僕も外国では自分の子供と同じ年恰好の子に会うと...
横光利一 「旅愁」
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