...一番年嵩(としかさ)のセルゲイだつた...
芥川龍之介 「山鴫」
...導(しるべ)にたてる年嵩(としかさ)のてだれの象の全身は「時」が噛みてし...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...即ち輝勝より二歳年嵩(としかさ)であったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...みのるよりも年嵩(としかさ)で舊俳優の中から出てきた人だつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...坊主の娘だという一番年嵩(としかさ)の...
徳田秋声 「縮図」
...圭齋が十年の年嵩だから「竹馬の友」は少しをかしいだらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...すると年嵩(としかさ)な男は思い出したように...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...傾けたる顔と共に前に出して年嵩(としかさ)なる人の肩に懸ける...
夏目漱石 「倫敦塔」
...「何んの其方如きに」我慢の歯を喰い縛って、それを迎えたのは、一つ二つ年嵩の、妻木右太之進(つまきうたのしん)という、これも五十俵そこそこの御家人ですが、此方(こちら)は内福らしくて身扮(みなり)もよく、身体(からだ)も顔立も華奢で、美男といっても可笑(おか)しくない男振りです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...年嵩(としかさ)らしく眞つ先に入つて行つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二倍も年嵩(としかさ)の金持の親爺のところへ嫁にやられることになつて居るし」「大變な親爺だな」「まだありますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もっとも年嵩と言っても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに比べると年嵩のお半は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一番年嵩(としかさ)のお舟を呼んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さっきの年嵩の中間...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...年嵩の運転手が大きな欠伸をした...
山本周五郎 「青べか物語」
...「あたしあんたのこと知ってるわ」と年嵩(としかさ)のほうの女がさぶに云った...
山本周五郎 「さぶ」
...隣りに私より二つ年嵩(としかさ)の茜(あかね)という方がいて...
山本周五郎 「日本婦道記」
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