...「それだから喧嘩になるんじゃないか? 一体お前が年嵩(としかさ)な癖に勘弁(かんべん)してやらないのが悪いんです...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...一番年嵩(としかさ)のセルゲイだつた...
芥川龍之介 「山鴫」
...六人の年嵩(としかさ)な小作人とが出迎えていた...
有島武郎 「親子」
...導(しるべ)にたてる年嵩(としかさ)のてだれの象の全身は「時」が噛みてし...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...まるで自分が年嵩(としかさ)のような口のきき方をするのである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...神田(かんだ)で腕の好い左官屋の娘である春次より年嵩(としかさ)の...
徳田秋声 「縮図」
...傾けたる顔と共に前に出して年嵩(としかさ)なる人の肩に懸ける...
夏目漱石 「倫敦塔」
...今度は一番年嵩(としかさ)のお半に乗り換えた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうぞお使ひ下さい」年嵩(かさ)の男が向う鉢卷を取ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一番年嵩(としかさ)のお舟を呼んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また万歳元年嵩山(すうざん)に封じた時...
南方熊楠 「十二支考」
...連れて来られた男の店員の方が大して女より年嵩だというのでもないことが多い...
宮本百合子 「女の歴史」
...自信のある年嵩(としかさ)の連中でもちゃんと時間前に集っていたところへ...
宮本百合子 「高台寺」
...なせ」「そうだな」三人の中では年嵩(としかさ)らしい...
山本周五郎 「青べか物語」
...年嵩の運転手が大きな欠伸をした...
山本周五郎 「青べか物語」
...という文面さ」「憎いことをなさるじゃないの」いちばん年嵩(としかさ)のおまさという芸妓が云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...年嵩のその女は腰をかけた...
山本周五郎 「さぶ」
...この少年の兄とみえる少し年嵩(としかさ)のもうひとりの少年が...
山本周五郎 「新潮記」
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