...「それだから喧嘩になるんじゃないか? 一体お前が年嵩(としかさ)な癖に勘弁(かんべん)してやらないのが悪いんです...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...「…………」その年嵩(としかさ)の方の女の頬ぺたに...
梅崎春生 「狂い凧」
...腕まくりした年嵩(としかさ)の青年が...
徳田秋声 「黴」
...このお人は」「なんぞ物を言いましたぞいな」年嵩(としかさ)のお徳とお浪とは...
中里介山 「大菩薩峠」
...白粉(おしろい)附(つ)けんだんべかとまあ」年嵩(としかさ)が笑(わら)つた...
長塚節 「土」
...その中(うち)の一番年嵩(としかさ)に見える三十代の男に...
夏目漱石 「思い出す事など」
...すると年嵩(としかさ)な男は思い出したように...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...左京は三人侍のうちでは一番年嵩(としかさ)のこれは二十八歳でしたが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「成程(なるほど)これなら」材木の胴を叩いたり、小口の木目を調べたり、六郷左京悦に入っているところへ、「御免遊ばせ」静かに訪れたのは、暫(しばら)く拝借することになったモデル――三人侍女の一人、一番年嵩で、一番美しいといわれた多与里でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...一番年嵩の十九で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...今度は一番年嵩(としかさ)のお半に乗り換えた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに比べると年嵩のお半は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誠に恐縮」年嵩(としかさ)な中間が...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どういう素性の男なんで」甚兵衛という年嵩(としかさ)の方が...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...連れて来られた男の店員の方が大して女より年嵩だというのでもないことが多い...
宮本百合子 「女の歴史」
...なせ」「そうだな」三人の中では年嵩(としかさ)らしい...
山本周五郎 「青べか物語」
...「それは角三ですね」と年嵩(としかさ)の男のほうが云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「あたしあんたのこと知ってるわ」と年嵩(としかさ)のほうの女がさぶに云った...
山本周五郎 「さぶ」
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