...年がら年中自分の領地で暮してゐます...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...すなわち浅草では年がら年中...
高見順 「如何なる星の下に」
...見るからに詰らん好々爺(こうこうや)で年がら年中朝顔と菊の栽培でばかり苦労していた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...年がら年中たかられてばかりいるのよ...
徳田秋声 「縮図」
......
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...年がら年中、床屋に行かない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...年がら年中自分の首ばかり心配して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年がら年中自分の首ばかり心配して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...年がら年中、一枚看板の袷をひきずり、夕顔に眼鼻をつけたような、この異相の勤番くずれのどこがよくて、こうみなが惚れるのか、これこそは全くもって不思議...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ご承知の通り、このような小さな曲馬団などというものは、村々の市の日、または葡萄祭や、麦の刈入れ、時には村長のお嬢さんの結婚式だとか、村道の開通式だとか、わけのわからぬ暦(こよみ)に従って、年がら年中、地図にもないような村々を巡って歩いているものなんでございます...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...星は年がら年中空にあるが...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...年がら年中旅行して...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...近頃では、アイスクリームなんてものは、年がら年中、どこででも売っている...
古川緑波 「氷屋ぞめき」
...年がら年中とられてばかりいただから世話あねえ...
三好十郎 「樹氷」
...年がら年中「妥協した」芝居をしなくてはならぬから...
三好十郎 「俳優への手紙」
...年がら年中そうした勝ち負けばかり見ていたモンテーニュには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...牛や馬じゃあるめえし、年がら年中、こんなに働いていたひにゃ、体が了(お)えてしまいまさ...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの小父(おじ)さん、年がら年中、歩いてばかりいるんだな」「あ、そうか」助市の後から、城太郎も駈出して行こうとすると、庭木の陰から思いがけなくも、「城太さん――...
吉川英治 「宮本武蔵」
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