...己(おれ)も来年かさ来年はアメリカへ行くとか...
芥川龍之介 「出帆」
...そしてその年かさのものは...
大杉栄 「日本脱出記」
...清三がふり返ると一番年かさの女がお出でお出でをして笑っている...
田山花袋 「田舎教師」
...ソレ御つゆがこぼれますよ」と云う一方では年かさの姪が小さいのにオッキイ御口をさせている...
寺田寅彦 「祭」
...なかでも年かさな連中は...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...年かさの大姉さんといふのが傍に居て監督して居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...三人の少女たちのこしらえは――中で一番年かさなのはおとなと言ってもよかったが――みにくい感じを起こさせるほどに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...年かさの生徒たちは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...年かさの人たちや若い人たち...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...二ツばかり年かさにやあらん...
三宅花圃 「藪の鶯」
...托児所の庭の青々と茂った夏の楡の樹の下にやや年かさの女が三つばかりの男の子を抱き...
宮本百合子 「明るい工場」
...養われている子の中で年かさな男の子が一人...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...今日は見えないが右中将は年かさだけあってまた優雅さが格別ですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一ばん年かさのしっかりとしたのが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...あばた顔の大亀が、この仲間では、年かさで、体つきも頑丈だが、小柄ながら阿能十には、武家息子らしい風骨(ふうこつ)と敏捷(びんしょう)さがある...
吉川英治 「大岡越前」
...年かさな矢作(やさく)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...最初から沈黙を守っているもう一名の年かさな武士は...
吉川英治 「新書太閤記」
...三人のうちではいちばんな年かさだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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