...平素からお世話になっています...
...平素はどのようにお過ごしですか? (普段、日々)...
...平素心に留めておきます...
...このようなことは平素はなかった...
...「平素賜物」と言う言葉があります...
...平素(ふだん)は馬のやうな顔をして...
薄田泣菫 「茶話」
...それは平素(ふだん)健かで...
薄田泣菫 「独楽園」
...多少の余財を作って等身大の馬を製(こしら)えて招魂社にでも納めたい」というのが平素(ふだん)の願望で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...僕ノ平素ノ散歩道ハ大体東山方面デ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...人は平素の行儀を一朝にして改むることは出來ない...
近松秋江 「湖光島影」
...スクルージは成るたけ平素の声に似せるようにして唸った...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...魂の深淵(しんえん)をうち開く音楽よ! 汝は精神の平素の均衡を滅ぼす...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...平素、彼の頬の皮膚にはなんだか血色のうすい荒みが漂っていて、一種の心身の消耗を思わせるものがあったが、それが冷水で洗い落されたような工合であり、澄んだ深い眼差しと秀でた鼻筋とがしっとりと落着いていた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...その平素の不満がちらと敏子の眼に閃めくのを...
豊島与志雄 「裸木」
...平素(ふだん)は朝から聞えるさま/″\な街の物音...
永井荷風 「花より雨に」
...氏は平素佛蘭西語を耳にすること極めて稀なるを以てなり...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...するとそこでは平素から不逞(ふてい)の志をいだいていた壮丁(そうてい)たちが...
中村地平 「霧の蕃社」
...一體(たい)中根(なかね)は平素(へいそ)は決(けつ)して成績佳良(せいせきかりやう)の方(はう)ではなかつた...
南部修太郎 「一兵卒と銃」
...平素の無造作に似ず...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...幸田節三は平素、新聞の発展は度胸に比例するという卓越した見解をもっている人物であるから、この九分の危険率を問題にするような気の弱い男ではない...
久生十蘭 「魔都」
...平素(いつも)より元氣なく私の勉強に取かゝつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...(1)地震の前に平素姿をみせない魚が現れる...
武者金吉 「地震なまず」
...だが平素は麻裏草履や真田(さなだ)の鼻緒の幅の狭い板草履(俗に草履下駄という)がおきまり...
山本笑月 「明治世相百話」
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