...平素からお世話になっています...
...平素はどのようにお過ごしですか? (普段、日々)...
...平素心に留めておきます...
...このようなことは平素はなかった...
...「平素賜物」と言う言葉があります...
...松井が平素の仕打ちのよろしからざるためなりと...
井上円了 「おばけの正体」
...戦争では平素(ふだん)の様に...
薄田泣菫 「茶話」
...何か一つその資料というものを見せていただくわけにはまいりますまいか? ……充分御信頼はいたしておりますが……どうも平素の妻の性格から考えてあまりにも信じ難いお話で……実はまだ私は茫然といたしております...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...平素は火鉢(ひばち)だけだったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...平素はさほどでもないけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...家に帰って精神的にも肉体的にもあたしが平素の落ち着きを取り返した頃を見計らって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...己惚(うぬぼ)れの強い平素の口調で...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そして平素の厚情に酬ゐなければならない...
種田山頭火 「行乞記」
...平素の淋しい自分は彼の長居を却って喜ぶ筈ではないか...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...平素はあまり先へ先へと急ぎすぎて...
豊島与志雄 「恩人」
...平素の彼とはまったく違っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...魂の深淵(しんえん)をうち開く音楽よ! 汝は精神の平素の均衡を滅ぼす...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人間身体(からだ)の組織も七年ごとに変るといへば作者小成に安んぜず平素研鑽(けんさん)怠ることなくんば人に言はるるより先に自分から不満足を感じ出し...
永井荷風 「小説作法」
...こういう人たちは平素は好色なゴシップに対して...
中村地平 「南方郵信」
...畢竟(ひっきょう)これは平素(へいそ)天然を楽しんでいるおかげであろう...
牧野富太郎 「植物知識」
...平素は決して岸に近づくことのないマグロ(約四貫)が脇本村の海岸まで泳いで来て捕まえられた(今村明恒...
武者金吉 「地震なまず」
...平素子どものように泣きわめく癖があったから...
武者金吉 「地震なまず」
...並に皆枳園の平素甚だ敬重せざる所であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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