...何にもかも平穏になつて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...なおどこまでも平穏にしていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...平穏に年をとって来た英吉利(イギリス)の探偵作家だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...欧羅巴(ヨーロッパ)の総べての状態が再び平穏になりましたら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一切の事物が平穏に経過して行く...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...平穏に生きて居られるのは只盲目な偶然な自然の現象だとのみ思へますか...
長與善郎 「青銅の基督」
...まず平穏に納まっているから...
夏目漱石 「手紙」
...至って平穏に死んでいるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...而(そし)て小田夫妻は極めて平穏に...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...そして村全体が平穏になり...
堀辰雄 「三つの挿話」
...特にこの句に更衣を用ゐたるは今は二人の者が世帯を持ちて平穏に暮らしをる事を現はさんがためにして...
正岡子規 「俳諧大要」
...終戦と共に東京の空が急に平穏にかへつたときは誰もがホツとしたであらう...
宮地嘉六 「老残」
...そこに平穏に一季を送ろうとした...
柳田国男 「雪国の春」
...万事平穏にいっている...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...といってこの地方が平穏にもならなかった...
吉川英治 「三国志」
...何事もないかの』『平穏にござりまする』次に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――洛中諸所もはや平穏に復し...
吉川英治 「源頼朝」
...一時間後上海は平穏に還った...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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