...元の無事平穏な生活に帰った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...平穏な日は、我々が島に到着してから、たった三日間であった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...平穏な両親の家へ一ツの暗い...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...まるで(うそ)のように平穏なので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...平穏な閑暇を得たから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...気象的にも地球物理的にも比較的にきわめて平穏な条件のもとにおかれているようである...
寺田寅彦 「災難雑考」
...平穏な叙事詩を書きたまえ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あたりの平穏な事物から浮かんできて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一剋である外に欠点はない彼は正直で勤勉でそうして平穏な生涯を継続して来た...
長塚節 「太十と其犬」
...一と月ばかりは江戸も平穏な夜がつづきました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平穏な顔で鼾をかいていた...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...かく平穏なる間隙(かんげき)は潮の干満の交代時に...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...平穏な船出だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...蘭軒は新に賜はつた丸山の邸宅にあつて平穏な春を迎へた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...平穏な状態におこうと努めているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...明るい平穏なものにしたのは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...途中数ヶ所から平穏な飛行状況を伝えてきた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...探偵小説の同人雑誌としては奇蹟的に平穏な好調のうちに第二巻第十二号まで続けて来たのであった...
蘭郁二郎 「休刊的終刊」
便利!手書き漢字入力検索