...平穏な、その代わり死んだも同然な一生がなんだ...
有島武郎 「或る女」
...負傷者の傷を調べたり食事をとったりする平穏な時間もあった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...句もないほど、平穏な日だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...平穏な議場の空気は...
豊島与志雄 「条件反射」
...彼らは平穏な人々にまで累を及ぼそうとしている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...極めて平穏な春の夜は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平穏な海上でも困難なものだが...
久生十蘭 「海難記」
...如何なる平穏なる天候の日にても...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...そして平穏な時が流れた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...より平穏な生活をするに至って...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私の生涯の間に於ても比較的無事平穏な期間に属する静かな生活を送ることができた...
三好達治 「柘榴の花」
...どこも皆無事平穏なのですね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それでも神経の平穏な時は故郷の家の様子が俤(おもかげ)に立つて来るに過ぎない...
森鴎外 「妄想」
...はなはだ平穏なものであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかに僅かしかわが平穏な生活を犠牲にしなかったか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すなわち右の平穏な占有の形式で...
柳田國男 「地名の研究」
...「そしてとッてもうまく静ウかにくしゃみをなさるわ」平穏な日々が続いた...
山本周五郎 「思い違い物語」
...然しこうして始まった松山での生活も平穏な日は少なかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
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