...あるいは最後の住人が立ち去るときに芝草をかぶせた平石で深くおおわれたのもあって後日になってはじめて発見されることもある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...こゝではまるで平石を敷いたやうな岩床である...
種田山頭火 「行乞記」
...(之を糸掛け石と呼ぶ)(第三)扁平石の周圍(しうゐ)相對(あひたい)する所に缺損(けつそん)ある者...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...其上に燧石抔(ひうちいしなぞ)の尖りたる角にて切り目を付けしものならん●錘り石圖中精製石棒(せい/\いしばう)中央の下に畫(ゑが)きたるは自然(しぜん)の扁平石にして...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...及び之を打ち碎(くだ)くに用ゐしならんと考へらるる扁平石(へんぺいせき)(縁(ゑん)部に赤色料付着す)は遺跡(いせき)より發見(はつけん)されし事有るなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...これが琴平石、平忠度(たいらのただのり)の腰掛石、水の流れのような皺(しわ)のあるのがなんか石、蝦蟇(がま)石、あの中島の松が前から見れば兜松(かぶとまつ)、後ろから見れば鎧松(よろいまつ)、兜かけ松、鎧かけ松とも申します、向うの小山の林の中に小さく見えます祠(ほこら)が、豊臣太閤をお祀り致してございます、なぜ、あんな小さく隠してあるかと思いますと、徳川家の天下の御威勢に遠慮をしたのでございます、この名園に一つの欠点がございます、それはあの二つの土橋が同じ方面へ向けてかけてあることが一つの欠点でございます」名園の名園たる来歴を一通り説明してのけた上に、その欠点をまで附け加える小坊主の口合いは、そういうことをまで附加せよと教えられているのではなく、案内しているうちに、誰かその道の者があって、立話にこんな批評を加えたのを小耳に留めて置いて、その後の説明の補足に用いているものと思われます...
中里介山 「大菩薩峠」
...城壁の築き方が小さい平石を丹念に列べて網代型に疊み上げてあつたことである...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...それから平石(ひらいし)へ行って一と騒ぎの上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一面の大きな平石は...
長谷川時雨 「家」
......
福澤諭吉 「福翁自伝」
...平石にてはなしと...
南方熊楠 「十二支考」
...主家の其時の當主松平石見守乘穩(のりやす)が大番頭になつたので...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...明和八年に松平石見守が二條在番の事になつた...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...俎岩(まないたいわ)などという名前の平石が...
柳田國男 「日本の伝説」
...その草原の中央の平石に腰をかけている若親分...
夢野久作 「二重心臓」
...門側の大きな平石に腰かけて...
吉川英治 「私本太平記」
...虎はまた平石を巡りまわる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...面積一坪ほどな平石(ひらいし)の前にである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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