...健は平然として答へた...
石川啄木 「足跡」
...彼らの大部分が反動的政党を支持して平然としていることによつて最も端的に表明せられている...
伊丹万作 「政治に関する随想」
...実に平然として腰をおろした」栄介は語調を強めた...
梅崎春生 「狂い凧」
...久米君は耳のそばで喧しい話をするのを聞きながら平然として書いてゐるのでした...
近松秋江 「初雪」
...平然として自分自身たることが必要であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どこへ置かれても平然としてるだろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...柴田は平然として...
豊島与志雄 「立枯れ」
...」吉村は愉快そうに云ったが、李は別に悄気るでもなく得意がるでもなく、平然としていた...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...まだ平然として居れるわけだった...
豊島与志雄 「反抗」
...妻としての義務をも同じように平然として抛棄するだろう...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...平然として「これに控えおります拙(せつ)の姪儀...
直木三十五 「南国太平記」
...物外に平然として...
夏目漱石 「それから」
...ブラームスは平然としてそのピアノに向い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...平然として平次を見返すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平然としておられるかね」と...
吉川英治 「三国志」
...そこの御門前まで、連れて行ってあげる」尼は、初めに、約束したとおり、平然として、うなずいた...
吉川英治 「平の将門」
...実に平然としてピサロのなすがままに委せていたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...サンチョは平然として...
和辻哲郎 「鎖国」
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