...誠之助一人平然として赴きたりと云ふ...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...「もうそれも平気になった」と彼は頗(すこ)ぶる平然として語ったが...
岩村透 「死体室」
...「お前、それじゃあ、あの人がどんなすばらしいお方だか、知っているのかえ」不二子さんは、平然として、お豊を驚倒せしめる様な言葉を吐いた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...彼は平然として云った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...8.かれらは平然として殺戮する...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...平然として自分の茶碗を取り上げて...
高見順 「如何なる星の下に」
...何かそれに対抗する帳簿のようなもの見せてくれたらどうやねん」妙子も同じように平然として...
谷崎潤一郎 「細雪」
...父は平然として言った...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...口ぶりは平然として淀みがないので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...その時彼は平然として答えたのだった...
豊島与志雄 「或る素描」
...世は平然としていたのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...保子は平然として身近く引きつけて離さなかった...
豊島与志雄 「反抗」
...平然として「名越殿」名越は黙って...
直木三十五 「南国太平記」
...首を取られて平然として立たせたもう姿には...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを聞いて僕は当時殆んど平然として居りむしろ鼻で笑つて居た...
村山槐多 「殺人行者」
...平然として死んだとか死を待ったとか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...却ってこんなにも殴られて平然としていては屋敷に共謀だと思われはすまいかと懸念され始め...
横光利一 「機械」
...平然としている...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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