...自分は平然としていられない...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...平然として此等(これら)酔漢に対して...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...健は平然として答へた...
石川啄木 「足跡」
...平然として眉(まゆ)ひとつ動かさなかったのだ...
海野十三 「少年探偵長」
...「ここですか」川手氏が気遣わしげに訊ねると、博士は目顔で肯(うなず)いて、平然としている...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...平然として自分の茶碗を取り上げて...
高見順 「如何なる星の下に」
...わしはそこへ行(ゆ)こうと思うとるところじゃ」とブラウンは平然としていった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...無頼漢どもから成る一軍の荒々しい意志を統御し、また平然として、皆の者から裏切られ孤立しながらも、その大胆な明識と女らしい機敏さとやさしい熱心とで、数か月の間、周囲を取り巻いてる教会と法律との徒輩の――血走った眼をしてる狐狼(ころう)の――威嚇(いかく)と偽善的な詭計(きけい)とを、失敗に終わらせていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...柴田は平然として...
豊島与志雄 「立枯れ」
...平然としてそれを籠の中に入れてるのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...納豆(なっとう)にお茶漬を三杯もかき込んで平然としている...
永井荷風 「妾宅」
...平然として平次を見返すのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さつきのおどおどした声に似ず彼女は平然としてゐ...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...如何(どう)したのだとその男に詰(なじ)ると男は頗(すこぶ)る平然として...
水野葉舟 「月夜峠」
...平然としてこれに介意せず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何のはばかるところもなく平然として不徳な行いをしている人は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――お光さんは平然としてうごかない...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...平然として云い払うのでありました」「ああ...
吉川英治 「新書太閤記」
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