...北鳴四郎が平然としてあの高櫓の上に頑張っていたとは...
海野十三 「雷」
...平然として実行する肝っ玉にあるのです...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...彼は平然としているか...
太宰治 「親友交歓」
...ゆるゆる話して往かるるがいい」横山は平然としていた...
田中貢太郎 「義人の姿」
...平然としてナチの政権を讃え得るという秘密は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...平然として何の気にする処もなく...
永井荷風 「妾宅」
...其れでも乘客は平然として中には心地よく居眠つてゐるものさへあつた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...平然として談(かた)っているあの度胸には...
中里介山 「大菩薩峠」
...自動車の行手(ゆくて)にも平然としていて...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...平然として母親を眺めてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...全く平然として落ちついている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...強いて平然として「只今!」と云つた私の顔を一目見た家の者は...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...平然として言って退(の)けて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...もうスッカリ――?清水 ……(平然としている)柴田 うむ……(相手がだまっているので困って額をこすったり(ママ))(せい子がバケツをさげて戻って来る)せい ――ポンプの工合が又悪くなったんですよ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...王侯貴人の許に平然として坐せり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...平然としている自分が怪しまれて来るだけだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...桂もまた平然としていた...
吉川英治 「松のや露八」
...顔など拭いて平然としていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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