...それから、兄や自分でさえためらうような、ひどい人殺しも、平気でする...
芥川龍之介 「偸盗」
...愛子は岡をたらし込むぐらいは平気でする娘だ...
有島武郎 「或る女」
...もしも私がそのことを平気でする程になつてゐましたら決して生涯私はすくはれることはなかつたらうと自分でも思ひます...
伊藤野枝 「九州より」
...むごい嘲弄を平気でするものであるから...
太宰治 「お伽草紙」
...校友会で下手(へた)な独唱を平気でするようになった...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...奥さんはまたそのくらいの事を平気でする女なのですから...
夏目漱石 「こころ」
...平気でするものがあることを...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...それにおとなしい女ほど恐しいことを平気でするやうな気がする...
北條民雄 「鬼神」
...近代の男はそれを無視して強要的な結婚を行なうのに躊躇(ちゅうちょ)しない悪徳を平気でするようになったために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いつも平気でする事ででもあるように...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...無慚(むざん)なことを平気でする...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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