...これを拭(ぬぐ)うすべをしらないほど平常の身嗜(みだしな)みに無関心だった...
海野十三 「三重宙返りの記」
...また平常のやうに口をきくやうにもなり...
田山花袋 「道綱の母」
...平常の修練がないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...後には平常の習慣通り...
萩原朔太郎 「猫町」
...二枚の紙に載せがたく且平常の婦人に守り難きを以て...
福澤諭吉 「養生の心得」
...平常の気取ったフロック姿の松岡らしくもない...
室生犀星 「三階の家」
...平常の一石二十七匁五分は一両に付二石一斗八升となり...
森鴎外 「大塩平八郎」
...あなたの平常の素行から推して...
夢野久作 「一足お先に」
...相府の奥には不気味な平常のままが続いていた...
吉川英治 「三国志」
...平常の交わりはないが...
吉川英治 「三国志」
...平常の彼にも似あわず...
吉川英治 「三国志」
...直義は幼少からの習性に抑止(よくし)されている平常の屈従感から...
吉川英治 「私本太平記」
...平常の治安にまでは手がまわらない...
吉川英治 「新書太閤記」
...やはり平常の如き理性をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...その答えも平常の彼とも思えないほど紊(みだ)れていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...平常の関係としても...
吉川英治 「新書太閤記」
...平常の理論は「勘」の繊維(せんい)をなしてはいるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...平常のやうに父親の惡口も言はず拗(す)ねもせずあの通りに元氣よくして見せて呉れるので...
若山牧水 「姉妹」
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