...猿は礑(はた)と地に平伏(ひれふ)して...
巌谷小波 「こがね丸」
...にくい悪人が「ヘヘエ」と平伏(へいふく)するところなども...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...要領よく黒塗りの枠の下から迫(せ)り上って夫人の前に平伏することが出来た...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...祭式の間院長の前に腹ばいに平伏して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...仙波も、すぐ平伏した...
直木三十五 「南国太平記」
...平伏してから立上った...
直木三十五 「南国太平記」
...丹之丞の前に平伏しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...廊下に平伏したまま金三郎は訴えるように云った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「鷺坂、おまえか」と七十郎が云った、「青根の宿で、ぬすみ聞きをしたのだな」「平(ひら)に、平に――」靱負は泣きながら、手を放して、式台へ平伏した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「申しわけございません」張飛は平蜘蛛(ひらぐも)のようにそれへ平伏して...
吉川英治 「三国志」
...誰か平伏している者がある...
吉川英治 「三国志」
...通されて平伏した二人は血泥(ちどろ)もそのままな戦場の身なりである...
吉川英治 「私本太平記」
...伊那丸(いなまる)は衝(う)たれたように平伏(へいふく)した...
吉川英治 「神州天馬侠」
...やがて、五郎左が見えて、平伏すると、信長は席を立って、対坐になり、「爺の云い遺(のこ)したこと、一言もあまさず、信長の胸に沁(し)みてぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...背に汗をして平伏している柴田権六へ...
吉川英治 「新書太閤記」
...平伏していた男は...
吉川英治 「新書太閤記」
...その前に平伏して...
吉川英治 「旗岡巡査」
...「…………」「嫌か」頼朝の眼は小兵な弟の平伏(ひれふ)している姿へ...
吉川英治 「源頼朝」
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