...この釦の面はごく平かでないので...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...その人は癒(いや)すべからざる諦(あきら)めか不平かを以てその傷を繃帯(ほうたい)する外道はあるまい...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...さらば先づ平かに居給へ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...はじめは液面は平かに静止していたがややあって...
海野十三 「科学者と夜店商人」
...かくして天下が平かになり...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...ランプが見付からない不平から...
寺田寅彦 「石油ランプ」
...石山耕平から松月館へ来たのである...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...そういう静平から偽りが出ようはずはなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...或は平かなもの之を數ふれば幾十百...
長塚節 「草津行」
...橘平から望月沢のあたり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...どうも」老爺さん甚だ平かぢやありませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...年頭(としがしら)の七平から」貫兵衞はさう言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人のいゝ主人の鼾も平かだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...もう去年の春に太平から手ほどきされてるでねえか」なをこは「やめておくれ」と云い...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...登りつめて平かな砂路へ出た...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...後に残ったお村と五平から変を聞いてここへ寄せて来たのであった...
吉川英治 「剣難女難」
...直ぐ且つ平かである...
若山牧水 「樹木とその葉」
...この像を天平から全然切り離してしまうのも同様に考えものである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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