...平々凡々な人間にしかなれないのなら...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...いまだに平々凡々たる学者でいる」轟博士は...
海野十三 「地球を狙う者」
...平々凡々の陸行であったので特に書き記すほどのこともない...
高浜虚子 「富士登山」
...平々凡々とした生活から逃れようと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...ここ、平湯で、平々淡々として、明るい気分の湯に浸っているのとは、周囲も、気分も、全然違い、ここへ来て見るとはじめて、たしかに白骨には何かいたという気分がしてならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...平々洒々としてまくし立てる弁説の程に...
中里介山 「大菩薩峠」
...実に平々淡々としている...
新渡戸稲造 「「死」の問題に対して」
...帝室は新に偏せず古に黨せず、蕩々平々、恰も天下人心の柄(へい)を執て之と共に運動するものなり...
福沢諭吉 「帝室論」
...論語に至っては世にも稀(めず)らしき平々凡々...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...餘り祕密とすべき大切な物が無く却て平々凡々のものが多い...
松本文三郎 「印度の聖人」
...平々凡々たる境遇に置かれているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...平々坦々たる姿である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...其熊本を発する時の詩に大道平々砥不レ如...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...平々凡々たるものであった...
山本周五郎 「百足ちがい」
...持って生れた平々凡々式で...
夢野久作 「近世快人伝」
...従来の科学と違いまして極めて平々凡々な……説明の仕様によっては女子供にでも面白可笑(おか)しく首肯出来る程度のものでありますからして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...極めて平々凡々の問題ではないか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...遠からず平々凡々な趣味によってしまうべき運命を持っているので...
夢野久作 「ナンセンス」
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