...受け得られないで平々淡々たる親しみを感ずるところに...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここ、平湯で、平々淡々として、明るい気分の湯に浸っているのとは、周囲も、気分も、全然違い、ここへ来て見るとはじめて、たしかに白骨には何かいたという気分がしてならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...平々かんかんとして川渡りを試みらるる自由は...
中里介山 「大菩薩峠」
...無遠慮にも本来の狂態を衆目環視(しゅうもくかんし)の裡(うち)に露出して平々然(へいへいぜん)と談笑を縦(ほしいま)まにしている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...心つねに平々坦々(たんたん)として...
新渡戸稲造 「自警録」
...平々凡々な生活であつた...
林芙美子 「濡れた葦」
...〔一〕特に健康法として日常実行しつつある何等かありや否何にも別に関心事なく平素坦々たる心境で平々凡々的に歳月を送っています...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...僕は實は甚だ平々凡々の人間なのです...
三好十郎 「肌の匂い」
...ギヨームは何の取柄もない平々凡々の男を指し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...平々凡々たる境遇に置かれているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...其熊本を発する時の詩に大道平々砥不レ如...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...平々凡々たるものであった...
山本周五郎 「百足ちがい」
...待ってましたというところをさらさらと平々淡々...
山本笑月 「明治世相百話」
...相手は平々凡々のお人好しを通り越して...
夢野久作 「鉄鎚」
...老幼賢愚の隔意なく胸襟(きょうきん)を開いて平々凡々に茶を啜(すす)り...
夢野久作 「近世快人伝」
...測り知られぬ平々凡々な先生の...
夢野久作 「近世快人伝」
...その平々凡々振りが又なかなか容易に真似られないのだから不思議である...
夢野久作 「近世快人伝」
...その平々凡々式の行き方が又...
夢野久作 「近世快人伝」
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