...この平々凡々たる家庭生活の単調を一撃のもとにうち砕(くだ)いた...
芥川龍之介 「馬の脚」
...とうてい私たちのような平々凡々の徒の堪え得るところでない...
種田山頭火 「寝床〔扉の言葉〕」
...平々淡々なりとも安んじてはいないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...受け得られないで平々淡々たる親しみを感ずるところに...
中里介山 「大菩薩峠」
...金椎には聞えないから、平々淡々...
中里介山 「大菩薩峠」
...平々淡々として、泣きもしなければ、怖れもしないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...至って平々凡々(へいへいぼんぼん)たるものであったからだ...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...帝室は新に偏せず古に黨せず、蕩々平々、恰も天下人心の柄(へい)を執て之と共に運動するものなり...
福沢諭吉 「帝室論」
...〔一〕特に健康法として日常実行しつつある何等かありや否何にも別に関心事なく平素坦々たる心境で平々凡々的に歳月を送っています...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...論語に至っては世にも稀(めず)らしき平々凡々...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...餘り祕密とすべき大切な物が無く却て平々凡々のものが多い...
松本文三郎 「印度の聖人」
...平々坦々たる姿である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...其熊本を発する時の詩に大道平々砥不レ如...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...持って生れた平々凡々式で...
夢野久作 「近世快人伝」
...その平々凡々式の行き方が又...
夢野久作 「近世快人伝」
...万事が平々凡々に解決してしまった...
夢野久作 「斜坑」
...遠からず平々凡々な趣味によってしまうべき運命を持っているので...
夢野久作 「ナンセンス」
...平々凡々と口をさし控えているだけのことであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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