...弥生(やよい)は御室(おむろ)の花ざかり三味(しゃみ)は太鼓ではやす幕の内互に見合わす顔と顔と云ったような文句で始まる「十日戎(とおかえびす)」の替え唄の舞を教わるのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幕の内を摘まむあいだも気が気でなかった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...幕の内には隼人(はやと)の薩摩(さつま)壮士(おのこ)が神来(しんらい)の興(きょう)まさに旺(おう)して...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...日本国中の幕の内であり得る資格が充分だとの自負心を以て...
中里介山 「大菩薩峠」
...即ち幕の内にはひる...
平出修 「瘢痕」
...朝飯代りの幕の内を食って...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ハムライス・幕の内・支那そばを食ひ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...幕の内が来て、これが滅法うまかった覚えがある...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...幕の内が食ひたくなり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...東宝食堂の幕の内をとりて食ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...幕の内とりて食ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...地下食堂の幕の内とりて食ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...幕の内での早業に疲れてか...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...己はワシリと一しよに天幕の内へ這入つた...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...天幕の内は薄暗くなつてゐる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...極めて心理的に構成されております各幕の内容を短簡に申上げさして頂くに止めます...
夢野久作 「二重心臓」
...曹操の抱えこまれた陣幕の内へ...
吉川英治 「三国志」
...ひそとした陣幕の内を訪(と)うて...
吉川英治 「新書太閤記」
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