...』『好い加減にして幕をあけ給へ...
石川啄木 「散文詩」
...ここに壮烈なる世紀の大海戦の幕が切って落されたのだった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...いくら幕僚将校が指導者面(づら)をしたところで...
高見順 「いやな感じ」
...幕府は實は形は生きて居つたが...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...正面の幕がまきあがりました...
豊島与志雄 「銀の笛と金の毛皮」
...ちらちらと、近頃聞く、尊王、倒幕――それが、本物か、流行(はやり)物か、わしらの若さでは、判断がつかぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...女の干物は可愛想だよ」ひどい見幕で国宗が坐りなほつた...
林芙美子 「愛する人達」
...けれども藩士が出抜(だしぬ)けに公儀(幕府)の調所(しらべしょ)に入門したいと云ても許すものでない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その天幕の片隅(かたすみ)に...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...そこでおれは開幕の知らせに鈴を鳴らした上...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...幕府の賞を受けた日には...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そのために幕府の費用で設けられたものではありませんか」二去定は一方の肩をゆりあげた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...幕府はもちろん、世間の富者もかれらのためにはなにもしてくれはしない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...帷幕(いばく)の事...
吉川英治 「黒田如水」
...屋形船といっても、これは、一見して、普通の町人用のものとは違った造り、金鋲(きんぴょう)御簾(みす)づけの絢爛(けんらん)な三挺櫓(ちょうろ)であるが、暴風雨は公平に、この高貴なご料をも、さんざんに揉み悩ましたものと見えて、紫のまん幕、金襴(きんらん)ぶちの御簾(みす)までが、無惨に吹きちぎられていた...
吉川英治 「剣難女難」
...心配するな」片目で幕僚を見まわしながら...
吉川英治 「三国志」
...幕府の名で、奏請(そうせい)を仰ぎ、堀川ノ光継(みつつぐ)、洞院ノ実世(さねよ)、そのほか、後醍醐について行ったとみられる十数家の公卿の官爵(かんしゃく)をけずり、また、「近衛経忠も、どうやら臭い」という密告から、関白家の附近にも、番所をもうけて、その出入りを見張らせるなど、粛正の風は、仮借(かしゃく)をしなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...武士の陣中生活は平常のことですから」と相かわらず帷幕(いばく)に務めて...
吉川英治 「新書太閤記」
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