...錦の幔幕(まんまく)を張り渡いた正面の御座にわせられる帝(みかど)の異な御ふるまひぢや...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...「殿(みや)の幔上(まくうへ)より下まで裂けて二つになり...
芥川龍之介 「続西方の人」
...幔幕の中から絃歌の声が湧然と起こり...
谷崎潤一郎 「幇間」
...昔のように幟を立て幔幕を張って...
豊島与志雄 「霊感」
...拝殿の前の広庭には幔幕(まんまく)を張りめぐらし...
中里介山 「大菩薩峠」
...幔幕をかき上げて姿を現わした机竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...八幡宮の鳩と武田菱(たけだびし)との幔幕(まんまく)が張りめぐらされてあり...
中里介山 「大菩薩峠」
...若い方は別に煙草も喫みたがらず、腰もかけたがらずに、しきりに馬場の景気、桟敷の幔幕、真黒く波を打つ人出、八幡宮の旗幟(のぼり)、小屋がけの蓆張(むしろばり)などを、心持よかりそうにながめていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...靜が板の間の中央に蹲ると後ろの幔幕の際に居た男が金烏帽子をかぶせた...
長塚節 「佐渡が島」
...白と淺黄に染分けた斑幔で圍ひ廻らして人目を遮り...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...幔幕(まんまく)の外を...
火野葦平 「花と龍」
...重くのしかかって、足どりも怪しく、幔幕の外に、出た...
火野葦平 「花と龍」
...そこから帷幔(たれまく)の掛った扉を通じて家の裡に入るようになっている...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...東桟敷の紫幔幕の下に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...桐紋(きりもん)の幔幕(まんまく)をザッとかけたのが本陣であろう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...葵紋(あおいもん)の幔幕(まんまく)へ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...お小屋の幔幕(まんまく)のあたりから...
吉川英治 「新書太閤記」
...潮除(しおよ)けの幔幕(まんまく)を張りめぐらす者や...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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