...錦の幔幕(まんまく)を張り渡いた正面の御座にわせられる帝(みかど)の異な御ふるまひぢや...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...幔幕をかかげると出入口が出来る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...彼は同じような帯で幔幕をしぼり上げた絵の入っている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そして私たちにとってはお伽噺(とぎばなし)の幔幕(まんまく)で包まれている輝かしいあなたの国を知ることをよろこばしくもくろみながら親しい挨拶(あいさつ)をもってあなたの親愛なアルバート=アインシュタイン です」という懐(なつ)かしい言葉が添えられてあったのでした...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...枕の並べ置いてあるのが白い幔幕の間からそれと覗かれた...
田山録弥 「一室」
...昔のように幟を立て幔幕を張って...
豊島与志雄 「霊感」
...幔幕をかき上げて姿を現わした机竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...右の上の桟敷に張りめぐらした幔幕(まんまく)の上へポーンと当って...
中里介山 「大菩薩峠」
...ラヴィニアかく言いて、家の入口の扉に背を向けていると、或る目に見えぬ手、帷幔を音無く、然(しか)し力烈しく側(かた)えに引く...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...街には軒並みに赤い幔幕が張られ...
牧野信一 「熱海線私語」
...幄(とばり)の屋を設け幔(まく)を引き廻らし...
南方熊楠 「十二支考」
...白い葵(あおい)を染め抜いた紫の幔幕(まんまく)が張り渡されてある...
吉川英治 「剣難女難」
...張りめぐらした幔幕(まんまく)のそとには...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あなたの幔幕(まんまく)やこなたの鯨幕(くじらまく)のうちで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...葵紋(あおいもん)の幔幕(まんまく)をはりめぐらした徳川家(とくがわけ)控(ひか)えどころの帳(とばり)のうちでも...
吉川英治 「神州天馬侠」
...屋外に幔幕(まんまく)を張らせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...その信長の幕営の裏から――幔幕(まんまく)をかなぐり上げて...
吉川英治 「新書太閤記」
...潮除(しおよ)けの幔幕(まんまく)を張りめぐらす者や...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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