...繍幔(しゅうまん)をとって見せてくれる...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...彼は同じような帯で幔幕をしぼり上げた絵の入っている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...其の周囲(まわり)には一木家の定紋(じょうもん)の附いた紫の幔幕(まんまく)を張りめぐらしてあった...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...幔幕の中から絃歌の声が湧然と起こり...
谷崎潤一郎 「幇間」
...幔幕をかき上げて姿を現わした机竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...左手(ゆんで)に幔幕を上げてさっさと引込んでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...八幡宮の鳩と武田菱(たけだびし)との幔幕(まんまく)が張りめぐらされてあり...
中里介山 「大菩薩峠」
...右の上の桟敷に張りめぐらした幔幕(まんまく)の上へポーンと当って...
中里介山 「大菩薩峠」
...板の間に居る辨慶と幔幕がまくれて出た靜とが悠長に應答をする...
長塚節 「佐渡が島」
...靜が板の間の中央に蹲ると後ろの幔幕の際に居た男が金烏帽子をかぶせた...
長塚節 「佐渡が島」
...紅白だんだらの幔幕(まんまく)の内側を...
火野葦平 「花と龍」
...子分たちのくれた幔幕もある...
火野葦平 「花と龍」
...綿緞子(めんどんす)の赤い幔幕はもう色があせて居(ゐ)る...
平出修 「夜烏」
...禁じ得ぬ――見よ! その紫幔幕(むらさきまんまく)がしぼられたあたりに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...幔幕(まんまく)のまわりには篝(かがり)の燃え殻が散らかっていた...
吉川英治 「黒田如水」
...兄上はどうした」幔幕(とばり)をうしろの床几(しょうぎ)に腰かけて...
吉川英治 「私本太平記」
...幔幕を打ち廻した神前で...
吉川英治 「平の将門」
...潮除(しおよ)けの幔幕(まんまく)を張りめぐらす者や...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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