...そこで幇間が、津藤に代つて、その客に疎忽(そこつ)の詑をした...
芥川龍之介 「孤独地獄」
...かう云ふ貼り紙に洒脱(しやだつ)の気を示した幇間(ほうかん)のゐたことは確かである...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...幇間同士が血のしたたるビフテキを捧げて出た...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...その遊び方として芸者幇間(たいこ)を連れて東海道五十三次を東から西へ繰出さうといふ事にした...
薄田泣菫 「茶話」
...「自殺幇助罪か...
太宰治 「道化の華」
...この私が頂戴仕ります」幇間が中腰になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幇間(たいこ)の騒いだも無理はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幇間(ほうかん)の左孝には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのかすりを取ることばかり考えているんだ」「清五郎と七平の暮し向きはどうだ」「野幇間(のだいこ)を稼業のようにしているくせに近頃は大変な景気だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...安い日當ぢや斯うは稼(かせ)げねえよ」野幇間の善吉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幇間の獅子を見て新年気分となり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この人の「鰻の幇間(たいこ)」に大正初年の旧東京のあぶら照りする街々の姿をば呼吸できる人...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...法官と幇間の誤などは非常の大滑稽であつた...
正岡子規 「墨汁一滴」
...幇間の芸がすむと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...女房幇間(ほうかん)に無理に抱きすくめられ「私が心をこれ」と下を敲(たた)き「推量して下さんせ」と男泣に泣くところ芝居とは思はれず...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...幇間(ほうかん)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...しょうばいにはならないだろう」「芸妓だの幇間だのってとんでもない...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...心利きたる幇間に頼みて...
夢野久作 「白くれない」
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