...幅の広い帯に短剣をさし...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...良人(おっと)というのは、鬚(ひげ)の濃い、顔色のつやつやとした、肩幅の広い男で、物わかりは余りいいほうではなかったが、根が陽気な質(たち)で、見るからに逞(たくま)しい青年(わかもの)だった...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...潮で(さ)び切った老船頭の幅の広い塩辛声(しおからごえ)が高くこう響く...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...幅の広いお堀のある箇所には蓮が勢よく茂り...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...薄くて幅の広い片を...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...幅の広い石段を上って...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...幅の広い、やせた肩のあたりが、何となく淋しそうに見えた...
梅崎春生 「桜島」
...幅の広い帯を結んでいては...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...割合に幅の広い道路が長く長く通つてゐる...
田山録弥 「島の唄」
...ショールのかげには幅の広いむっちりした肩や...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...背の高い肩幅の広い男が...
豊島与志雄 「電車停留場」
...昔見た映画の「罪と罰」の中の刑事のような・顔も身体も共に横幅の広い警部補が一人...
中島敦 「環礁」
...」鼓村氏は、浜子が体が弱いので、転地ばかりしているから、その時持ってゆくのに具合の好(い)い、寸づまりで、幅の広い箏を、正倉院(しょうそういん)の御物(ぎょぶつ)の形(かた)ちを模して造らせた話をした...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...幾列にもならんだ磨粉場(こなひきば)の水車が幅の広い河波を掬ひあげては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...富田は幅の広い顔に幅の広い笑を見せた...
森鴎外 「独身」
...肩の幅の広いことなどが薄暗い中でも私に感ぜられました...
與謝野晶子 「女が来て」
...幅の広い父親の肩をしなやかな指でもみ初めました...
吉川英治 「江戸三国志」
...それらしいものは幅の広い河原を作っているが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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