...右に常楽寺(じょうらくじ)という大きな寺がある...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...……常楽寺の前まで自動車できてもかまわない...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...常楽寺のうらの、草ぼうぼうのおばけやしきの、こわれたコンクリートべいのそばを、酒屋のご用ききといったかっこうの、三十ぐらいの男が、あたりをキョロキョロ見まわしながら歩いていました...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...その中の、ひざまでかくれるような草むら、うしろのほうには、常楽寺の墓場が、うす暗い木立ちの中に、チラチラと見えています...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...常楽寺というお寺へ置いてもらい...
小泉八雲 大谷正信訳 「蠅のはなし」
...その双親の位牌を常楽寺に置いてもらい...
小泉八雲 大谷正信訳 「蠅のはなし」
...昨年の秋になってお玉は常楽寺と云う寺へ両親の位牌を立て...
田中貢太郎 「蠅供養」
...天一坊の背後(うしろ)にいた常楽院(じょうらくいん)が「いや...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...拙者(せっしゃ)が答えると、じっと、拙者の顔を、ちらっと、天一坊殿の顔を――」「左様、拙者へも、じろりと、薄気味の悪い眼を向けたが――」「越前は、よく人相を見るというでないかのう」と、常楽院が、衣(ころも)を捲(まく)り上げて、長煙管(ながきせる)へ煙草(たばこ)をつめながら、口を出した...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...だが、答えて、明快に説明していると、天一坊も、大膳も、常楽院も、少し顔を赤くし、全身を固くし、こめかみをふくらせて、微笑したり、目を見合せたり――そして、越前守は、伊賀亮の話を聞くよりも、四人の顔色の変化を、じっと伺っている方が多かった...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...「偽り者めッ」と、いわれたから、それを否定しようと思ったが、一年半近く、御落胤と信じていて、とっくに、宝沢の生活を、自分の記憶から捨てていた天一坊にとって、二つの生活が、余りにちがっているが為、総(すべ)てが――今、胸を突かれた事も、誰かが、両腕を押えていることも、赤川の叫びも、常楽院の号泣も、騒がしさも、一切が、夢のように感じられた、極端な二つの生活が、混乱して、頭の中で、素早く廻転し、明滅すると共に、「いいえ」と、叫んで、首を振ったが、越前守はもういなくなっていて、縄が手首へ食い込んでいた...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...「それにて申せ、大事ない」老中は、三人、火鉢を真中にして、何か笑っていたが、「只今、南奉行御役宅におきまして、天一坊常楽院、赤川大膳以下を召捕りまして御座りまする...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...この事常楽時の栖安軒琳公(せいあんけんりんこう)幼少喝食(かつしき)の時...
柳田国男 「山の人生」
...……常楽院でもいい...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...――常楽寺(じょうらくじ)も描いてある」小姓たちは...
吉川英治 「新書太閤記」
...下谷三枚橋常楽院裏――と...
吉川英治 「松のや露八」
...すぐそこ――常楽院裏でございますよ」「あの門か」「ええ」「武家だな...
吉川英治 「松のや露八」
...「……与仏有因(よぶつういん)……与仏有縁……仏法僧縁……常楽我常(じょうらくがじょう)……朝念観世音(ちょうねんかんぜおん)……暮念観世音……念々従心起(じゅしんき)……念々不離心」誰か?無動寺の奥まった一間(ひとま)のうちから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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