...佃煮(つくだに)と煮豆(にまめ)と漬菜(つけな)という常式(じょうしき)である...
伊藤左千夫 「水籠」
...一御初地入之儀、常式に而候得者、弥此節御執行被遊可然奉存候得共、御賢慮之通、冠船御用意付而は、諸士百姓江段々出物等被仰付置、折角其用意仕事候且又勅使御滞在中にも野菜肴種々申付候、上七八ヶ月に及、家内を離、農業不仕候故、兼而より百姓有付貯物等無之候而不叶最中、其差引被仰付時節候得者、少迚も百姓手障を費、農業之滞有之儀、題目冠船御用意之方支窮に而候、封王使来々年御申請之事候得共、不図来年御渡海之儀も不相知候故、諸事其手当仕事候処、究竟成時節差当、百姓之痛罷成候儀幾重にも御断被仰上可然儀と奉存候、一御初地入之儀、聞得大君加那志付而、為差定神事之御規定にては無之、諸並之初地入同断之筋候得者、是を以封王使御申請御願之為に可罷成筋とは存当不申候...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...常式通りの捜査にあたらせた...
久生十蘭 「悪の花束」
...……金座のほうからは常式方送役人(じょうしきかたおくりやくにん)が二人...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...船頭宿の常式(じょうしき)どおり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「あまり常式でお恥ずかしいんですが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...天井裏へあがる口があるか」「常式どおり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...常式通り相調べということにしてもらおうか...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...これまでの常式では...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...土蔵の壁には常式通りに大きな貝折釘がうち込んである...
久生十蘭 「魔都」
...常式の官員とて必ずしも事実今日の政務に忙わしくする者のみに非ず...
福沢諭吉 「学問の独立」
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