...神話や伝説の中で語られる「常世の国(とこよのくに)」は、この世の終わりを迎えることなく永遠に存在する場所を指す...
...「常世の花(とこよのはな)」は、万葉集に登場する花で、不老不死の象徴とされる...
...「鳥居の常世絵(とりいのとこよえ)」は、江戸時代に描かれた張り紙の一種で、鳥居の上に描かれた地獄や天国の絵を指す...
...「常世の神々(とこよのかみがみ)」は、神道において、世界の創造や命運を司る神々を指す...
...「常世の霊(とこよのれい)」は、仏教において、この世を生きる者が死後に行くとされる世界を指す...
...二芽ぐめる枝に水そそぎまた培ふや朝夕に父母のなさけを身にしめて螢雪の苦をつみゆかば智慧の木の實の味甘き常世の苑も遠からじ...
石川啄木 「唱歌」
...二荒山七十餘丈落ちたぎつ瀧は常世のものと響けり山を落つる瀧の音ふかし虹たちてしぶきに秋の日は照り映ゆる山を落つる瀧は水より白雲と霧らひただよひ落ちて流るる...
今井邦子 「瀧」
...常世(とこよ)の生(いのち)の常世(とこよ)のざざんざ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...急に常世国(とこよのくに)という...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...常世国(とこよのくに)という遠い国へお渡りになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...常世(とこよ)にも離れじとこそ悶えしか...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...美(うま)し御國(みくに)の常世邊(とこよべ)ぞあくがれ入(い)りし歸(かへ)るさを...
薄田淳介 「白羊宮」
...常世邊(とこよべ)や...
薄田淳介 「白羊宮」
...常世の国と云いしこと...
高木敏雄 「比較神話学」
...紀によれば田道間守は垂仁天皇の崩じ給ひし翌年、常世國より至り、往來の間、十年を經たりとあり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...「常世(とこよ)出(い)でて旅の空なるかりがねも列(つら)に後(おく)れぬほどぞ慰む仲間がなかったらどんなだろうと思います」と言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...本州の記録の常世郷(とこよのくに)と...
柳田国男 「海上の道」
...ニライは此方の根国また常世郷のごとく...
柳田国男 「海上の道」
...日本に常世(とこよ)の国という類の文芸語が現われた結果として...
柳田国男 「海上の道」
...常世のトコヨは底依の義なりと言いつつも...
柳田国男 「海上の道」
...草まくらむすぶ假寢の夢さめて常世にかへる春のあけぼのも私の好きな一つであるが...
吉川英治 「折々の記」
...常世(とこよ)の光明にみちていた...
吉川英治 「親鸞」
...浦島の常世の国が海中から天上へ移され...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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