...神話や伝説の中で語られる「常世の国(とこよのくに)」は、この世の終わりを迎えることなく永遠に存在する場所を指す...
...「常世の花(とこよのはな)」は、万葉集に登場する花で、不老不死の象徴とされる...
...「鳥居の常世絵(とりいのとこよえ)」は、江戸時代に描かれた張り紙の一種で、鳥居の上に描かれた地獄や天国の絵を指す...
...「常世の神々(とこよのかみがみ)」は、神道において、世界の創造や命運を司る神々を指す...
...「常世の霊(とこよのれい)」は、仏教において、この世を生きる者が死後に行くとされる世界を指す...
...尋常世態の瑣事、奚ぞよく高踏派の詩人を動さむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...常世(とこよ)の生(いのち)の常世(とこよ)のざざんざ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...また常世(とこよ)の思金の神...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...常世(とこよ)の國においでになる岩になつて立つていらつしやるスクナビコナ樣が祝つて祝つて祝い狂(くる)わせ祝つて祝つて祝い(まわ)つて獻上して來たお酒なのですよ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...急に常世国(とこよのくに)という...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...思(おも)ひ恍(ほ)けてし常世邊(とこよべ)の...
薄田淳介 「白羊宮」
...この常世国は、之を如何に解す可きか...
高木敏雄 「比較神話学」
...『釈日本紀』に曰く、常陸国風土記曰、夫常陸国者、堺是広大、地亦緬、土壌沃墳、原野肥衍、墾発之処、山海之利、人々自得、家々足饒、設有二身労耕耘、力竭紡蚕者一、立可レ取レ富豊一、自然応レ免二貧窮一、況復求レ塩魚味一、左山右レ海植レ桑種レ麻、後レ野前レ原、所謂水陸之府蔵、物産之膏腴、古人云レ、常世之国一、蓋疑此地、今浦島説話とタンホイゼル説話とを比較するに、楽土の淹留と云う点に於て、楽土の神女が、淹留者に懸想して、彼を迎えしと云う点に於て、数年間留まりしと云う点に於て、及び後に至りて往事を回想して、故郷を懐うの情起りしと云う点に於て、両個の説話は全く一致す...
高木敏雄 「比較神話学」
...通常世の中では八病と稱へて居つたものを...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
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長塚節 「長塚節歌集 上」
...それゆえ通常世人が称する蓮根なるものは...
牧野富太郎 「植物記」
...常世(とこよ)の海原...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...いわゆる常世郷(とこよのくに)の記事はことに『日本紀』の中に多い...
柳田国男 「海上の道」
...いわゆる常世(とこよ)の浪(なみ)の重浪(しきなみ)寄(よ)する渚(なぎさ)でもあった...
柳田国男 「海上の道」
...底の国も常世(とこよ)の国も同じという『古事記伝』の説を引用しながら...
柳田国男 「海上の道」
...すなわちこちらでいう常世郷と...
柳田国男 「海上の道」
...神代の常世(とこよ)の長鳴鳥(ながなきどり)の声音を...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...日本古来の神話的・お伽噺的形象の上にシナの神仙譚の影響を受けたらしい「仙女」(常世(とこよ)の天少女(あまつおとめ))への憧憬は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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