...これは三越の重役の方が常々「世界中我が三越ほど繁昌して居る百貨店はない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...常々最も順風を願ふ...
太宰治 「津軽」
...そのことは常々自分も聞いていたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お好きなものは何でも提供できますよ」「常々(つねづね)承知しております...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...絹物は一切身につけてはならない――常々さう云つてゐた母である...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...また常々最も高言家である! ことだけを理由にしても...
牧野信一 「川を遡りて」
...大腹な人物であるといふやうな調子でへうきんな見得など切るところは丸で田舎まはりの芸人見たいで下司の骨頂だ――とお葉も常々顔を顰めて...
牧野信一 「サクラの花びら」
...常々憧れてゐる文化的生活を営まうなどゝ思つた...
牧野信一 「蝉」
...常々どんな馬にも近寄れぬ質であつた...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...運動と称して常々それを打ち振つてゐましたが...
牧野信一 「東京駅にて感想」
...宿所は知れぬし」「でも常々...
吉川英治 「私本太平記」
...……それを無言に訓(おし)えての業(わざ)と、常々、伏し拝んでおる次第でございます」「……む...
吉川英治 「新書太閤記」
...……そこで和尚の肩相はいかにと、常々、見ておると、円光のごとく、まろい、やわらかいものじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...えらいことをしてくれたなあ」「えっ?」「常々...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あれいらいはお目にもかかれず、常々、お噂もしては、おなつかしく存じておりました...
吉川英治 「新・水滸伝」
...常々会いとう思っていたところ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...これは常々、上野介や家中の者から、(春斎(しゅんさい)、春斎)と、いい玩具(おもちゃ)のように愛されていた牧野春斎という茶坊主の見習だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...(日ごろ、わしらを、牛か馬のように思うて、苛税(かぜい)を取り立てた酬(むく)いじゃ、あの赤い火は、代官所を呪(のろ)うている貧しい百姓たちの思いが燃えるのじゃ、常々、威張りくさってばかりいる代官の顔を笑うて見てやれ)そういう感情が、領民の誰にもあった、口にいう者はなかったが、他国の火事でも見るように、この人々も、そこへ走(は)せつけて行こうとはしない...
吉川英治 「親鸞」
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