...常々私共の行きたい/\と思つてる處――何處ですか知りませんが――へ段々連れて行かれる樣な氣がします...
石川啄木 「足跡」
...僕自身では常々人一倍...
辰野九紫 「青バスの女」
...この健忘症に対する診療を常々怠らないようにしてもらいたいと思う次第である...
寺田寅彦 「天災と国防」
...私は常々あなたを尊敬しておりましたよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...そこで常々好きな書物か何かあれば見たいと想って宿の者に訊ねると...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...常々(つね/″\)仕馴(しな)れぬお坊(ぼう)さまの...
樋口一葉 「たけくらべ」
...常々自分が戦国の世に生れなかったことを悔しく思っていたところ...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...常々心にひっかかっていたのは俺のような荒くれでガサツな人間をどう思っていたかなあ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...常々親しく往来してゐるといふことを...
牧野信一 「或る日の運動」
...一同は常々、娘の居酒屋の常連で、娘に同程度の関心を持つ者であつたが、(私も――)娘は、私達の中で最も若く、そして生真面目な三原に、露はな好意を示し、三原となら結婚をしたい! と私に云つたことがある...
牧野信一 「川を遡りて」
...常々芝居や小説で恋愛の場面に触れる度に...
牧野信一 「タンタレスの春」
...常々「俺は了見が世界的なんだ...
牧野信一 「貧しき日録」
...常々妹に言ってきかせた通り...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...おそれながら、常々、深宮にのみ御座(ぎょざ)あっては、陛下のご健康もいかがかと、臣らもひそかに案じられてなりません...
吉川英治 「三国志」
...宿所は知れぬし」「でも常々...
吉川英治 「私本太平記」
...「この度の御普請中にも、また、常々にも、てまえ密かに思っている儀にござりますが、当清洲(きよす)のお城は、どう見ても、水利がよろしゅうございません...
吉川英治 「新書太閤記」
...常々案じていたろうに...
吉川英治 「新書太閤記」
...そなたも慥乎(しっか)りした相鎚の打ち人(て)がないと、常々、云い暮している折ではあるし……...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索