...帶廣支社にだつて二人位記者を置かなくちやならんからな...
石川啄木 「病院の窓」
...紺絣(こんがすり)に兵兒帶(へこおび)といふ...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...いよ/\帶廣に着することになつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...富士は雪を帶びて...
大町桂月 「足柄の山水」
...ちらと見たる小利根川畔一帶の櫻雲なるべし』と...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...西に十和田一帶の山...
大町桂月 「十和田湖」
...長島に上陸すると健康地帶に未感染兒童館がある...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...またエーテルなる不可思議な萬能性を帶びたものが宇宙に充滿している假説も...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...白く塗つた假面はこれも古色を帶びて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...稍伏見に見渡す山々は此の谿の底まで一帶に密樹の梢を以て掩はれてある...
長塚節 「旅の日記」
...唐棧(たうざん)の素袷、足袋跣足(はだし)のまゝ、雪駄を片つぽだけ其處に放り出して、少し天眼に齒を喰ひしばつた死顏の不氣味さ、男が好いだけに凄味がきいて、赤い扱帶に、蒼い顏の反映も、なんとなくゾツとさせるものがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「覺悟の上といふと?」與吉の不審にも構はず、平次は尚ほも、帶の間、袂の中、前も、後ろも念入りに見ましたが、紙片一つ持つては居ません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紅い鹿の子絞りの扱帶(しごき)を取上げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この一帶の水陸は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...帶に挾(はさ)んだ木の札を拔きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仕事(しごと)を頼(たの)むの何(なに)が何(ど)うしたとか小(こ)うるさく這入込(はいりこ)んでは前(まへ)だれの半襟(はんえり)の帶(おび)つ皮(かは)のと附屆(つけとゞけ)をして御機嫌(ごきげん)を取(と)つては居(ゐ)るけれど...
樋口一葉 「わかれ道」
...帶は紺の唐繻子と縞のお召との腹合せである...
森林太郎 「身上話」
...露を帶び乍らいさゝかの風を見せてきら/\搖らいで居る...
若山牧水 「姉妹」
便利!手書き漢字入力検索