...收支の帳面づらのよく合はないのがいつものことであるので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...松葉屋の方は盛春館の女將の言つた通り半年越ぎた後は漸く損失が少くなつて帳面づらだけでは四五圓の利益を見る月すらあつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...実際の消費高(だか)と帳面づらの消費高(だか)との差違から調(しら)べにかゝつたが...
夏目漱石 「それから」
...実際の消費高と帳面づらの消費高との差違から調べにかかったが...
夏目漱石 「それから」
...たとい帳面づらは細君の説明を聴いて解るにしても...
夏目漱石 「道草」
...貸借りの帳面づらであらうが凡て仇名を持つて不思議とされてゐないのでありますが...
牧野信一 「月あかり」
...帳面づらだけだと...
宮本百合子 「現実の必要」
...下谷の魚屋の帳面づらが...
吉川英治 「大岡越前」
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