...これは親分の大野老が元気のいいケシカケをやってしまった後なので綺麗に帳消しになってしまいましたな...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...「じゃ僕は勘定を帳消しするためにこれを持ってゆこう...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...すべては帳消しになる...
高見順 「いやな感じ」
...それでもまだ昼飯のプログラムは帳消しにならずそのままになっていた...
寺田寅彦 「震災日記より」
...反歯の帳消しにはならない...
豊島与志雄 「潮風」
...したがって普通の場合には功罪が帳消しになって余す所は棒だけになります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...一杯の冷酒で帳消しにし兼ねない人間ですよ」「でも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...帳消しになるわけぢやございません」番頭はまた番頭らしいことを言ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸中の人間の借金を帳消しにする御布令でも出たといふのか」「そんな事なら驚きやしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼はその事柄が帳消しになるためなら...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...せいぜい初午詣をして日頃の不信心の帳消しをするこってすな...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...すべて帳消しにして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...だが億万長者らは競馬債務を帳消しにしないから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...たとへば一日づつ帳消しにどういふ無意味につひやされても...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...閻魔(えんま)の庁の悪業帳(あくぎょうちょう)が帳消しにもなるまいて」「それでだんだん悪事に深入りするのだ」「まあ...
吉川英治 「江戸三国志」
...それを帳消しにするつもりで...
吉川英治 「江戸三国志」
...祝彪(しゅくひょう)を討ったきさまの手柄はそれで帳消しだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...八年前の借りの帳消しなど...
吉川英治 「随筆 新平家」
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