...帳場にすわり込んだ内儀(かみ)さんの膝(ひざ)にもたれて...
有島武郎 「或る女」
...日記帳をばたりと閉じました...
梅崎春生 「Sの背中」
...もう「勧進帳」をやるまでになっている...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...その跡へ往ってその帳面のようなものを拾ってみた...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...コレラヲ僕ノ日記帳ニ貼付(てんぷ)シテオクダ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...夜おそくまで蚊帳の中で読んだり考へたり...
種田山頭火 「行乞記」
...私は何とも言いがたいそのにおいの懐(なつ)かしさにそのまま蚊帳の裾(すそ)をはねて寝床に転(ころ)げ込むと...
近松秋江 「うつり香」
...測定をして手帳に書きつけた...
寺田寅彦 「柿の種」
...私が寝床にはいる前にそこらの蚊帳(かや)のすそなどに寝ているたまを捜して捕えて来て浴室のこの寝床に入れてやった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...しづかに首をうごかして自分の姿をかくすために白い几帳を織りはじめる...
中勘助 「銀の匙」
...夜は裸で蚊帳の中に轉がる頃であつた...
長塚節 「芋掘り」
...彼は蚊帳へもぐってごろりと横になって絶望的に唸った...
長塚節 「太十と其犬」
...くたびれたやうな蚊帳の吊手で引つぱつて...
林芙美子 「朝夕」
...小僧が持って来た大きい西洋綴りの帳面を開くと...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」女学生は手帳をひろげた...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...貯金の帳尻のことなんか云やあしないのに...
山本周五郎 「青べか物語」
...そのまま帳面を傍の机の上に投げ出しまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...帳外にたれか聞いておるといかん」「大丈夫...
吉川英治 「三国志」
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