...その手帳をかきよせた...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...……蚊帳の用意は出来てゐたが...
種田山頭火 「行乞記」
...ブスマン、テーブルに落ち着き、帳簿を開く...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...そのころのスケッチ帳に亮の妻が亮の寝顔を写生したのがあるが...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...貯金と通帳と印章(はん)を...
豊島与志雄 「死の前後」
...勧進帳になったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...居室にも竜を雕(ほ)り繍帳(しゅうちょう)にも竜を画き...
中島敦 「弟子」
...郷に入り鬼怒川を過ぐ異郷もあまた見しかど鬼怒川の嫁菜が花はいや珍らしきわせ刈ると稻の濡莖ならべ干す堤の草に赤き茨の實我がいへにかへりてめづらしき蝦夷の唐茄子蔓ながらとらずとぞおきし母の我がため唐茄子は廣葉もむなし雜草(あらぐさ)の蚊帳釣草も末枯にして明治三十九年鬼怒沼の歌上脚にカルサン...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...さっきの騒動(そうどう)で蚊帳の中はぶんぶん唸(うな)っている...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...澄して帳場に居る所を苦もなく縛り上げられた事は言ふ迄もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...盆の帳合が濟めば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...帳場の壁に貼った...
火野葦平 「花と龍」
...顧客の故モートン氏は几帳面なたちであったから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...如上の下書きのある雑記帳をひろげ...
牧野信一 「消息抄(近頃書いた或る私の手紙から。)」
...大概人を符帳で呼ぶんだよ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...田舎住まいをしたうちにそのまれな美貌(びぼう)の人がこの世に現存していることも忘れていて今ほのかな灯(ひ)の明りに几帳(きちょう)の綻(ほころ)びから少し見える源氏の顔を見ておそろしくさえなったのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...机の上にあつた筆記帳は部屋の隅へ投げた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
...帳(とばり)をあげた...
吉川英治 「三国志」
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