...あれより予定の通り阿波(あわ)の鳴門徳島を経て去月二十五日帰洛(きらく)...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...おそらくは久しからずして音一は駿河から帰洛したものであろう...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...住吉(すみよし)の神へも無事に帰洛(きらく)の日の来た報告をして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私はそれを知って凡てを準備するために山を降り一度帰洛(きらく)しました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...いずれ帰洛(きらく)のうえには...
吉川英治 「私本太平記」
...いずれご帰洛の頃を見はからッて...
吉川英治 「私本太平記」
...その帰洛をみるやいな...
吉川英治 「私本太平記」
...夕方までにご帰洛という順序...
吉川英治 「私本太平記」
...――やがて勅使も帰洛のうえには...
吉川英治 「私本太平記」
...――そしてやがて御帰洛を見たころには...
吉川英治 「私本太平記」
...そのまま不面目な帰洛を余儀なくされていたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...不用意万一にも御帰洛...
吉川英治 「私本太平記」
...帰洛(きらく)の公卿行列を見送るとまもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...すぐ帰洛(きらく)の途についた...
吉川英治 「親鸞」
...一たん帰洛いたさねばなりません」「うム...
吉川英治 「平の将門」
...ごもっともだ」「将門の乱暴、眼に余るものがあり、これ以上、乱の波及を坐視してはおられませぬ故、帰洛のついでに、源護どのの訴状と、叔父良兼、良正の上訴(じょうそ)文を携帯して、中央の府に訴え出で、太政官(だいじょうかん)の下文(くだしぶみ)を賜って、征伐いたすしかないと思いきめておりまする」「なるほど」「そういうわけで、都へ急ぐ途中ではありますが、先に、御弔使を賜ったまま、つい今日までも、騒乱に暮れて、御音信を欠いておりましたので、途(みち)のついでと申しては、失礼ですが、お礼に参じ出た次第でございます...
吉川英治 「平の将門」
...貞盛も、さとって、「帰洛の上は、さっそくにも、参上するつもりです...
吉川英治 「平の将門」
...さっそく、帰洛届と共に、将門の暴状を、太政官に訴え出た...
吉川英治 「平の将門」
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