...私は加茂丸といふ小さい客船に乗つてマルセーユから帰国の途に就いた...
阿部次郎 「帰来」
...十二月二十九日に榛名(はるな)丸に門司(もじ)で乗船して帰国の途に就(つ)かれたのでしたが...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...シベリヤ経由でドイツから帰国の途中...
石原莞爾 「戦争史大観」
...そのアルゼンチンの探険を終えて帰国の途中...
海野十三 「地球盗難」
...第三章淵江村から帰国の途につく三千の仲間と袂を分って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...帰国の途に就きました...
橘外男 「仁王門」
...これでいよいよ帰国の途に就けるというんで...
谷譲次 「踊る地平線」
...独逸(ドイツ)から帰国の途にある作曲家のH・R氏――日本風に姓が上である――の一家や...
谷譲次 「踊る地平線」
...」間もなく笹村は甥を帰国の途につかせた...
徳田秋声 「黴」
...帰国の途に就いた...
戸坂潤 「社会時評」
...ポートサイドを出帆して帰国の途に上りました...
夏目漱石 「創作家の態度」
...1)Id. vol. ii. p. 559.ブルウスが帰国の途中通過した国のある地方について述べているところは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一ノ関の兵部宗勝も、帰国の途中で、仙台に滞在していたが、彼は名目上、直参大名に列しているので、そこへは出ずに、国目付の宿所へ年賀にゆき、それが済むと一ノ関へ帰った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...空手(からて)で帰国の途につくしかなかったが...
吉川英治 「三国志」
...現地からそのまま帰国の途(と)をとらず...
吉川英治 「私本太平記」
...帰国の途(と)への不気味さは...
吉川英治 「平の将門」
...この年の末から一五〇六年の初めへかけて八隻の貨物船が香料を満載して帰国の途についた...
和辻哲郎 「鎖国」
...帰国の途中にある信盛やマンショを呼び返してマンショの処刑を命じた...
和辻哲郎 「鎖国」
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