...私は加茂丸といふ小さい客船に乗つてマルセーユから帰国の途に就いた...
阿部次郎 「帰来」
...十二月二十九日に榛名(はるな)丸に門司(もじ)で乗船して帰国の途に就(つ)かれたのでしたが...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...シベリヤ経由でドイツから帰国の途中...
石原莞爾 「戦争史大観」
...帰国の途(と)についたということである...
海野十三 「人造人間事件」
...第三章淵江村から帰国の途につく三千の仲間と袂を分って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...近く帰国の途に就こうとしていたのであったが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...帰国の途に就きました...
橘外男 「仁王門」
...これでいよいよ帰国の途に就けるというんで...
谷譲次 「踊る地平線」
...朝鮮から帰国の途に就かうとしてゐた...
田山録弥 「アカシヤの花」
...」間もなく笹村は甥を帰国の途につかせた...
徳田秋声 「黴」
...(デューイは、第一次大戦直後の一九一九年二月に日本を訪れ、二ヵ月の滞在後、中国にわたり、ふたたび二一年、帰国の途中に、日本に立ちよった...
蜷川新 「天皇」
...1)Id. vol. ii. p. 559.ブルウスが帰国の途中通過した国のある地方について述べているところは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「寺池に会ったのか」――御帰国の途中...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...……いささか烏滸(おこ)なりとも存じましたが、将来、わが小寺家と荒木家とは、同じ麾下と、同じ目的のために、一心提携(ていけい)いたして参らねばならないことでもあり、旁(かたがた)、帰国の途中、ちょっと拝顔の栄を得て、右の儀まで、お耳に達しおく次第でございまする」――すぐ、ずっと席を辷(すべ)って、身を屈め、「お忙しい中をお邪魔いたしました...
吉川英治 「黒田如水」
...現地からそのまま帰国の途(と)をとらず...
吉川英治 「私本太平記」
...今日帰国の途につきたいと存じまして」金森五郎八が一同に代って礼をのべた...
吉川英治 「新書太閤記」
...帰国の途(と)への不気味さは...
吉川英治 「平の将門」
...そこで二十一日にヴィクトリアのみが帰国の途に上ることになった...
和辻哲郎 「鎖国」
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