...毫(ごう)も帰一するところあるなく...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...人類の発源地また文明の発祥地と帰一して...
大隈重信 「日本の文明」
...始可三糊レ口二爾帰一レ土...
高木敏雄 「比較神話学」
...「皇道派は天皇帰一による国内改革を第一の目標にしている...
高見順 「いやな感じ」
...一切を捨てて皇室に帰一し奉る...
太宰治 「惜別」
...諸説紛々(ふんぷん)として爾来(じらい)二十八年を過ぐる今日に至るまでなお帰一するところを知らぬ...
橘外男 「蒲団」
...日本主義の窮極の帰一点であり...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...なんらの性格的帰一がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがて江戸の講武所の道場のことに帰一合流したような形になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...単純に帰一させようとする純粋性というものにむかって突(つき)進むが...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...之を併せて帰一させ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...堀江帰一(ほりえきいち)などが専ら執筆して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...近ごろ帰一協会などでは...
森鴎外 「寒山拾得縁起」
...人格を没してこれに帰一(きいつ)すべき共同体と考えるものであり...
矢部貞治 「政治学入門」
...成員は魂をもってこの中心人格に帰一(きいつ)するような関係にある...
矢部貞治 「政治学入門」
...筆者の所謂積極消極両様の変態恋愛の交叉帰一点そのものの発露と見るを得べし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...神に帰一する希いはカソリックだって同じだよ...
横光利一 「旅愁」
...――それは彼自ら東国の一方に拠(よ)っていたせいもあろうが、歴史の極りない転変と地上の変貌(へんぼう)のみを思って、この国土が、いかに乱に遭っても、いつか帰一し、いかに紊(みだ)れても、たちまち不滅の体にかえるか――それを政治の力に過信しすぎたことである...
吉川英治 「源頼朝」
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