...Comfortable life 結局帰するところはこゝにあるらしい...
種田山頭火 「行乞記」
...さればこそ誹諧は栗(くり)の本(もと)を迷い出て談林の林をさまよい帰するところを知らなかった...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...処がそれが、労働する代りに労働力を購買・管理するだけの労を取ったに過ぎない労働手段・労働対象の私有者の手に、帰するのである...
戸坂潤 「科学論」
...即ちそれは意志の概念に帰する...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...第二類のディレッタントに帰する一種の特別な場合を次に注意しなければならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...皆この手に帰する...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...哲学のレーニン的段階と云われるものはその認識論としての自覚に帰すると云っていいのだが...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...或る同一性に帰する関係を発見することである...
戸坂潤 「読書法」
...たとえ社会へ復帰することがあっても...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...予想通り復帰する歌は一つもない代り...
野村胡堂 「楽聖物語」
...より正理に適(かな)える諸君の門下に帰するであろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...鳥羽伏見(とばふしみ)のいくさに敗れて東帰するまでの三年間...
服部之総 「新撰組」
...同一性を継起に帰するようにさせる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...死が彼の一生のそれまでの部分を無に帰することがないように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ゆかしい余裕が不明に帰することであろう...
柳田国男 「年中行事覚書」
...化物刑部たち一味に見られる武家自体からの腐敗や堕落も、また西国方面の危険なる陰謀も、海外をかけての密貿易(ぬけがい)たちの跳躍(ちょうやく)も、帰するところ、どれ一つとして、腐った池が生む成長物でないものはない...
吉川英治 「大岡越前」
...事すべてが水泡(すいほう)に帰するであろう...
吉川英治 「三国志」
...帰するところはこれからの戦局次第だ...
吉川英治 「私本太平記」
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