...その衝突の際に地殻内に封じられた火焔が噴出しそのために地上は荒廃に帰する...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...太陽とある遊星とが地球並びに相互に対して全く同じ位置に復帰するまでの期間である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...これより関東全く北朝に帰するに至りぬ...
大町桂月 「秋の筑波山」
...個人の関するかぎりにおいては主として葬式の費用を支払うことに帰することを主張するのだとも考えられるであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自然責任は本家の義兄に帰するのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...皇室に責任を帰することによって...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...その要領はつまり「司法権の独立」ということに帰するらしい...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...其の間の探究を、茲に掲げることは、徒労に帰する...
中原中也 「我が詩観」
...よし並べたって最後の一句は正体が知れないという簡単な事実に帰するだけであった...
夏目漱石 「行人」
...然(しか)らざればあるいは失敗に帰するに至るべきなり...
野中到 「寒中滞岳記」
...完全な同一性を前後の観念に帰するようにさせるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...世人誤って人事変革の原因をも政府に帰するに非ずや...
福沢諭吉 「学者安心論」
...各人の個人的利害に帰することはないであろう2)」と云っている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ゆかしい余裕が不明に帰することであろう...
柳田国男 「年中行事覚書」
...大岡亀次郎といい、阿能十といい、死んだ味噌屋の久助といい、お袖といい、およそ、それらの人間たちが、青年期に、岐路を過(あやま)った動機と、周囲と、社会条件は、帰するところ、みな一つだった...
吉川英治 「大岡越前」
...彼が復帰するようになった仔細も...
吉川英治 「新書太閤記」
...いや、帰するところ、この一行動もまた、徳川牽制(けんせい)の“先手取(せんてと)り”の一石(いっせき)を打ったものといってよい...
吉川英治 「新書太閤記」
...ために外国穀物輸入のために無に帰する穀物の利潤及び地代に等しいほどである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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