...帯揚げのところが...
田山花袋 「少女病」
...だらしなく締めた派手な帯揚げの中から覗(のぞ)いている...
徳田秋声 「仮装人物」
...銀子は秋に披露目(ひろめ)をしたのだったが、姐さんたちに引き廻されているうちに、少しずつ座敷の様子がわかり、客の取做(とりな)しもこなれて来て、座敷は忙しい方だったが、ある晩医専の連中に呼ばれて、もう冬の寒い時だったので、狐拳(きつねけん)で負けるたびに、帯留め、帯揚げ、帯と一枚々々剥(は)がされ、次ぎには罰杯のコップ酒を強(し)いられ、正体もなくへとへとに酔って帰ったことがあったが、家の閾(しきい)を跨(また)ぐ途端一度に酔いが発して、上がり口の廊下に崩れてしまった...
徳田秋声 「縮図」
...水色の帯揚げは絶対に胸元にみせない事...
林芙美子 「晩菊」
...これでおしまい……」お綱は涼しい顔で帯揚げを引き抜き...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...紅(あか)い帯揚げが...
吉川英治 「松のや露八」
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